デッキテープの貼り方

初心者スケーターでも簡単。デッキテープの貼り方

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方

スケートボードは、やる気と勢いだけでも上手くなるし、楽しい遊びです。

でも、トリックのひとつひとつは、とても繊細。微妙なズレが失敗につながることもあります。なので、たまにはスケボーのパーツの調整をしてやるのも大事です。

メンテナンスのコーナーでは、パーツのどの部分を調整すると、乗り心地はどう変わるのかをお伝えしていきます。

第2回は、「デッキテープの貼り方」です。

(メンテナンスコーナーのトップページは、https://hi5sk8.net/category/maintenance/ ←こちらです。)


職人になった気分になれますよ。

たまに、

「デッキテープを貼らないで組み立ててもらえますか?」

という質問があります。

デッキテープは、スケボーの乗っている時の滑り止めの役目をしています。

つまり、デッキテープが貼られていないスケボーの上は、ツルツルの状態です。

デッキテープを貼っていないスケボーはとても危険なので、僕のお店では、コンプリートデッキのお届けの時は、必ずデッキテープを貼っています。

スケボーを楽しむ時になくてはならないデッキテープですが、スケボー初心者にとって、スケボーを組み立てる時に一番ピンとこない作業が、「デッキテープの貼付け」ではないでしょうか?

実は僕も初心者の頃に、自分で貼ってみたのですが、とにかくベターっと貼ってあれば良いだろう、という感じで挑みました。そしたら、気泡は入るし、シワだらけだし、切り口はガタガタだし、という苦い思い出があります。

その後、先輩スケーターに教えてもらったり、雑誌で調べたりして、マスターしました。1回自分でやってみると、簡単にコツが掴めます。しかもイスに腰掛けて、デッキテープを貼っていると、なんだか職人にでもなった気分になれます。そんなに難しいことをしているわけではないのに、スケーターじゃない友達に、軽く尊敬されたりしますよ。

出来るだけ細かく伝えたいと思った結果、写真の枚数が多くなってしまいましたが、デッキテープの貼り方の一連の流れは掴めると思います。

それでは、デッキテープを貼っていきましょう。


1下準備

デッキテープの貼付けには、大きく分けて3つの工程があります。

(1)下準備
(2)カッティング
(3)仕上げ

この3つです。まずは、下準備から。デッキテープをすぐにデッキにベターっと貼り付けると気泡やシワの原因になります。軽い下準備をすることで、仕上がりがキレイになります。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 01
デッキテープとカッター。デッキテープを切るとカッターの歯がすぐにボロボロになるので、デッキテープを貼る専用のカッターを用意すると良いと思います。

下準備①デッキの表面のコーティングを削る

デッキの表面(デッキテープを貼る面)のツヤを出すために塗ってあるコーティングを削ります。しなくても良いのですが、この下準備をする事で、デッキテープが剥がれにくくなります。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 02
デッキテープのカドをほんの少し切り落とします。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 03
切り落とした部分を指に貼り付けます。切り過ぎると、デッキテープを貼った時にカドが足りなくなってしまうので注意。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 04
デッキテープのザラザラを利用して、デッキのコーティングを削ります。軽い力で。デッキ自体を削らないように。削る前に比べてツヤがなくなるくらいでOK。白い粉が出てくるので、全面を削り終わったら、乾いた布で拭き取ります。

下準備②デッキテープをデッキに貼り付ける

それでは、デッキにデッキテープを貼り付けます。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 05
デッキテープの台紙を、全体の5〜6分の1だけ剥がします。いきなり全部を貼り付けると、ズレた時に修正しにくいですが、こうすることでデッキ全体にデッキテープを貼りやすくなります。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 06
デッキからデッキテープがはみ出している部分が、均等になるように貼ります。この段階ではデッキテープの全体の5〜6分の1だけをデッキに貼りつけています。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 07
デッキテープの台紙を剥がしていきます。一気にザーッとやるのではなく、10cmくらい剥がしたら、デッキテープをしっかりとデッキに貼り付ける、というのを5〜6回繰り返します。この時、気泡やシワが入らないように。もしも入ったら、デッキテープを剥がしてやり直しても大丈夫です。

下準備③切り込みを入れる

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 08
デッキにデッキテープを貼り終わったら、デッキテープに切り込みを入れます。これが大事なコツ。スケボーのデッキは、平らな板を曲げているのではなく、立体的な形状をしています。なので、普通にデッキテープを貼った状態でカッティングを始めると、キレイにスムーズに切れません。切り込みを入れるとデッキテープがデッキの形状にキレイに沿ってくれるので、カッティングしやすくなります。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 09
切り込みを入れる場所は、上の図を参考にしてください。これより多くても問題はないですが、ポイントは、「デッキが反り上がっている所」と「円になっている所」に切り込みを入れることです。この切り込みがあると、カッティングがスムーズになりますよ。

下準備④ラインを入れる

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 10
切り込みを入れた後、すぐにカッティングに移っても良いのですが、僕はここで、デッキテープにラインを入れます。このラインを入れるとカッティングのイメージがしやすく、切り口がキレイになります。ラインは、ドライバーや棒ヤスリなど、硬い金属のもので、デッキテープの上からデッキの端をゴリゴリと擦ります。すると、デッキテープ上にデッキの輪郭が白く現れます。このラインはカッティングの時のガイドの役割を果たしてくれます。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 11
デッキテープ上にデッキの輪郭の白いラインが現れました。

下準備⑤デッキテープの端を持ち上げる

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 12
下準備の最後です。デッキテープの端をデッキの内側の方向に曲げておきましょう。デッキテープの端がデッキにくっついていると、カッティングがキレイに出来ません。指先でグイッと曲げて癖をつけておきましょう。


2カッティング

さあ、いよいよカッティング作業に入ります。下準備をしておけば、とても簡単に切ることが出来ます。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 13
下準備で入れた切り込みを利用して、カッターを差し込みます。カッターの動きは、奥から手前に引くように切るとカッターがスムーズに動いてくれます。切り込みから切り込みまでをカッティングします。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 14
カッターは、デッキに対して寝かせるような角度で当てると、デッキを傷つけずに切れます。カッターがデッキの端を滑るように、手前に引きながら切ります。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 15
ノーズとテールの円を描いている部分も、直線部分と同じ要領でカッティングします。カッターをデッキ側にしっかりと寝かせて、手前に引きながら切ります。


3仕上げ

カッティングが終わったら、残すは仕上げのみ。と言っても、とても簡単な作業です。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 16
カッティングした時に出た、デッキテープの切れ端を使って、デッキに貼ったデッキテープの端を擦ります。デッキの輪郭に沿ってグルリと。デッキテープは端から剥がれやすいので、こうする事でデッキにデッキテープが密着して、剥がれにくくなります。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 17
特に剥がれやすいノーズとテールは、念入りに。でもデッキ自体を削り過ぎないように注意。

スケボー初心者のためのメンテナンスコーナー デッキテープの貼り方 18
完成!キレイに貼ることが出来ました。


デッキテープで表現出来ることもある

スケボーデッキテープカスタム 貼り方 作り方 01

スケボーデッキテープカスタム 貼り方 作り方 02

スケボーデッキテープカスタム 貼り方 作り方 03

デッキテープの貼り方、いかがでしたか?一連の流れとちょっとしたコツを掴めば、とても簡単な作業です。

自分でデッキテープを貼ることが出来れば、切り絵の要領でデッキテープにカスタムが出来ます。いつもは、デッキテープで真っ黒な部分が、表現の場所になります。カスタムが大好きなスケーターにとって、デッキテープはお手軽に遊べて、自己表現出来るパーツですね。

Hi5 Skateboardignのデッキテープ貼付けサービスでは、全面貼りとなっています。自分流の貼り方を楽しんだり、職人気分を味わってみたいという方は、ぜひ自分でデッキテープ貼りに挑戦してみて下さいね。

SNSでフォローする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA