こんにちは、Hi5店長の稲垣です。僕は、スケートボードは下手の横好きで続けても、とても楽しいと思っています。それは、滑ること以外でも楽しめる奥の深さがあるからなのですが、「こだわって買う。」というのもスケートボードの楽しさのひとつではないでしょうか。
2012年を無事に迎えられたので、久しぶりにコンプリートデッキを組みました。
なので、どんなパーツを、どんな動機(不純な)で、選んだのか紹介していきます。
デッキは、GIRLの新作のPOP SECRETシリーズのMike Carroll(マイク・キャロル)です。このデッキを選んだポイントは、
(1)マイク・キャロル(胸毛濃い)が好き
(2)幅7.875インチという安定感のあるサイズ
(3)グラスファイバーシートを仕込んだテクノロジーデッキを試したい
この3つです。3つのポイントは、どういう動機(不純な)にまとめられるかというと、
キャロルみたいになりてぇ。
という事ですね。ちなみに、マイク・キャロルって
↑こんなスゴいスケーター(胸毛濃い)です。デッキを変えたからといってキャロルみたいにはなれないかもしれないけど、自分の「目標」が明確になるし、好きなスケーターのデッキを使うのって、理屈抜きで楽しい。無地で安いデッキは財布には優しいけど、気分があがらないです、僕の場合は。POP SECRETデッキ一覧へ>>
トラックは、Royalの新モデル「FOUR LOW」。このトラックを選んだポイントは、
(1)Royalの新モデルを試したい
(2)慎重になる足回りの交換だけど、ずっと使ってきたRoyalだから信頼できる
(3)マイク・キャロル(胸毛濃い)が好き
RoyalのFOURは、所属ライダーのマイク・キャロルが何度もテストを重ねて完成した、Royalの4番目のトラック。FOUR(4)のネーミングはそこからついています。僕がトラック選びの時に言っておきたいのは、
トラックの交換は、滑りに直結するから慎重に!
という事です。特に、ブランドが変わると、乗り心地が全然違うので、注意が必要です。オーリーの時のテールの弾き方や重さが違うというのもありますが、最も違うのは、
トラックブランドが違うと、曲がり具合が違う。
曲がり具合が違うと、スケボーする時にはかなり違和感を感じます。オーリーやその他のトリックは、自分が積み上げてきた感覚で、すぐに対応出来るのですが、曲がり具合が変わると、ストリートスケートをする時に、とても困るのです。
車や自転車でも、行きたい方向に曲がれないというのは、とても不快で怖い感じがします。スケボーも同じで、自分のイメージする方向に進まないトラックを使っていると、安心してトリックが出来ません。
なので、トラックを変える、特にブランドを変える時は慎重に。
ちなみに、Royal FOUR LOWを使ってみた感覚ですが、以前使っていた、Royal Evolutionに比べて、
(1)若干軽く感じる
(2)曲がり具合は、ほんの少しだけど硬い。
という感じでした。冬の季節はトラックのブッシュゴムが気温が低いと硬くなるので、その影響があるかもしれません。オーリーの時のテールの弾き加減も軽い感じで、トータルでは、交換して良かったという感想です。余分なデザインがないのも僕としては気に入っています。
※Royal FOUR LOWには、幅のサイズが2種類あります。
5.0は、レギュラータイプです。デッキの太さが7.5〜7.75インチのデッキ向け。
5.25は、ワイドタイプです。デッキの太さが7.8〜8.125インチのデッキ向け。
ご注文の際にお間違えのないようお気をつけ下さい。
ウィールは、泣く子がさらに泣く火の玉小僧で有名な、Spit Fire(スピットファイヤー)から、Classicというモデルを選びました。このウィールを選んだポイントは、
(1)毎シーズンリリースされ、多くのスケーターに支持されるド定番モデル
(2)いかにも回りそうなグラフィック
(3)デッキ、トラックは幅が広いので、あまり大きくない51mm
まとめると、信頼感があって、見た目がクールで、サイズが丁度良かったウィール、ということになります。僕がウィールを選ぶ時にポイントとするのは、
硬さとサイズ
です。このClassicの硬さは、99-DUという硬さで、スケートボードウィールの標準的な硬さ。ストリートでもパークでもランプでも、どこでも使える万能的な硬さなので、僕としては問題無し。あとは、サイズ。
実は、スピードが出やすい54mm以上のウィールが好きなのですが、大きいウィールは重さが気になります。今回は、デッキもトラックも幅が大きめのモノを選んだので、バランスを重視して、51mmという、少し小さめのウィールを選びました。
ベアリングは、Diamond Supply co.(ダイアモンド サプライ)のABEC7です。正直言うと、ベアリングはあまりこだわりません。財布の中身が厳しい時は、安いのを選んだりもしますし。
でも、あえてこのベアリングを選んだポイントをあげると、
(1)速いのが好きだから、ABEC7
(2)Diamond Supply co.が好き。カッコイイから。
ていう感じです。ABECというのは、ベアリングの精密度の事です。難しいウンチクは抜きにして簡単に言うと、「ABECの後に続く数字が大きいほど、速い」ということになります。速いのは好きといってもスピード狂というほどではないですが、ある程度速いベアリングの方が、移動も楽だし、スケボー本来の楽しみを味わえると思っています。逆に、遅めのベアリング(例:ABEC3など)は、自分でスピードを調整しやすいのが魅力ですね。
Diamond Supply co.は、Tシャツのグラフィックがカッコイイし、パッケージングがオシャレだったりして、昔から好きなブランドです。特別な理由がない時は、ベアリングはDiamond Supply co.から選んでいます。
実際に乗ってみました。感想としては、
(1)POP SECRETシリーズは、よく弾く。
(2)ウィールのサイズを51mmにして正解だった。
(3)テンションが上がる
こんな感じです。
GIRLからの初のテクノロジーデッキ、POP SECRETシリーズは、数値で説明出来ませんが、僕の個人的な感想では、よく弾きます。ウィールのサイズを、いつもより小さくしたのは正解でした。デッキやトラックを大きめにしたけど、重いって感じる事がありませんでした。ほんの数ミリの事ですが、多少なりとも軽量化は効果があったのかも。
一番大きい効果は、テンションが上がるって事ですね。好きなプロのデッキを選んだり、トラックを新モデルにしたり、ベアリングを大好きなブランドにしたり。選んで、組み立てて、滑るまで、ずーっと楽しい。もちろんデッキを新調したから上手くなったわけでもなければ、新しいトリックが出来るようになったってこともないです。でも、やる気も蘇るし、新しいデッキはオーリーの時のテールが弾く音が気持ち良い。オーリーの調子が悪ければ、思い切りプッシュ!
コンプリートデッキの新調は、毎月出来るようなことではないから、やっぱり特別ですね。やる気が落ちてる時や、新しい環境になった時などにすると良いかもしれません。僕は、新年という事で新しいコンプリートデッキを組んだことで、今年はスケボー頑張れそうです。