こんにちは!稲垣です。
沢山のスケボーショップの中から僕のお店、Hi5 Skateboardingにアクセスしてくれて本当にありがとう!
学校や会社でのことは忘れて、ゆっくりしていってね。
と言いながら、あなたの学校や会社のことで質問します。
あなたの学校の先生や会社の上司ってどんな人?思い出してみて。
気が合うし、プライベートでも一緒に遊んだりしてる?
そこまで仲良くなる先生や上司って滅多にいないよね?偉い人のイメージって、
・「最近の若いもんは、ウンタラカンタラ・・・・。」って言う。
・若い人間のアイデアを認めてくれない。
・頑固、真面目
・新しい価値観を応援せずに押さえつける。
こんな感じじゃない?もちろん良い人もいるんだけどね。こういう頭の固い大人達がいると、学校や会社が楽しくならないよね。
でもね、アメリカのスケートボードの会社で、メチャクチャ楽しそうな会社があります。
僕はその会社に憧れています。「経済的に成功する」とか、「有名になる」という表面的な憧れじゃなくて、
スケーターの、スケーターによる、スケーターのための会社
を実践しているから。
その会社の名前は、
GIRL Skateboards co.(ガール スケートボード カンパニー)。
GIRL、Chocolate、FOURSTAR、ROYAL、LAKAIといったトップブランドを世に送り出している、スケートボードカンパニーです。
そのGIRLが、1996年に発売したスケートボードビデオ
「MOUSE」。
このビデオがなかったら僕は今日、こうやってあなたと出会うことはなかったかもしれない。それくらいに影響を受けたビデオです。
あなたはスケートボードのビデオっていうとどんなイメージを持ってる?
・ものすごく難易度の高いトリックをビシバシ決めている映像が延々と続く。
・激しい音楽と激しい映像を組み回せた、攻撃的な映像が延々と続く。
・見てると顔が歪みそうな痛いシーンが満載
僕はこんな感じのイメージを持っていました。それがカッコイイと思っていたし、そういうものだと思ってました、GIRLのMOUSEというビデオを見るまでは。
さっきのネズミがバイクに乗ってる写真見てくれました?
これは、GIRLの社長のリック・ハワードと副社長のマイク・キャロルがバイクで2人乗りしている写真です。
リック・ハワードはネズミの着ぐるみを着ているし、マイク・キャロルはハンバーガーショップの店員のコスプレ。
何してんのって感じでしょ?これスケボーのビデオだよねって思うでしょ?
GIRLってこんな会社なんです。社長自らネズミになるし、副社長はハンバーガーショップの店員になりきってる。
そして、これはビデオを見てもらったらあなたにも分かると思うんだけど、その演技が素人っぽくないというか、中途半端じゃないんですよ。めちゃくちゃ本気でやってる。
GIRLのMOUSEには、スケーターの滑りの映像の合間に、色んなショートムービーが挟まれていて、
↑こんな感じで、アフロのズラをかぶってノリノリで演技したり、
森の中でスケボーしていたり。
とにかくそれまでのスケボーの常識をぶち壊す感じ。しかも、暴力的とか攻撃的なやり方じゃなくて、スケーター自らが本気で楽しんでやってる感じがビシバシ伝わってきます。
こういうノリってやってみると、結構恥ずかしいし、中途半端な完成度になって、身内だけが楽しい作品になってしまうことってよくある。知らない人の結婚式のビデオとか、知らない子供の学芸会のビデオとか、全然面白くないよね?見せられたら「時間の無駄」って感じじゃない?
でも、GIRLのMOUSEは、全然そんな気分にならないビデオです。社長のリック・ハワード、副社長のマイク・キャロル、出演しているプロスケーター、全員が本気で演技しているというのもあるけど、完成度が高すぎる。
それはなぜかというと、後々ハリウッド映画監督になる人物が製作に関わっているからなんです。
かぶりものがよく似合うハンサム。この人が、GIRLのMOUSEを製作したSpike Jonze(スパイク・ジョーンズ)。
GIRLのMOUSEが発売された頃は、ミュージックビデオを中心に活躍していました。ビースティ・ボーイズやビョークなど大物のミュージックビデオを手がけて、現在は映画界の最高峰、ハリウッド映画の監督を務めています。代表作には、「マルコビッチの穴」や「かいじゅうたちのいるところ」があります。
後々ハリウッド映画監督になるような人物が、スケートボードのビデオを製作しているってすごい逸話ですよね。それもそのはず、スパイク・ジョーンズ自身スケーターだからなんです。しかも、GIRLスケートボードの経営にも参加しています。
スパイク・ジョーンズがMOUSEでどんなことをしていたのか、ほんのちょっとだけど、画面に出てきた時に分かります。
プロスケーターのエリック・コストンに演技指導していたり
カメラのテープを交換してたり。
ちゃんと仕事してますね。一見ノリだけで作ったように見えるビデオだけど、滑るスケーターも、製作するスパイク・ジョーンズも真剣に作ったことが伝わってきます。
どうですか?GIRLって面白い会社じゃないですか?スケボーのビデオって、自分では到底無理な凄すぎる映像の連続なものがほとんどですよね?
そういうのを見て、イメトレしたり、目標を高くするのもすごく良いことなんだけど、GIRLのMOUSEは、
「スケーターの豊かな創造性と仲間と作品を作り上げる楽しさ」
がビシバシと伝わってくる、楽しいビデオです。スケボーの映像を見ていて、
・スゴい。たしかにスゴい。でもこれは遠い世界の出来事だ。
・どうせオーリーも出来ない自分には関係ないレベルのトリックだからなー。
・スケボー = 不良のやることってイメージが苦手
こんな風に思っているあなたに見て欲しいビデオです。スケボーのイメージが変わります。トリックの凄さだけを競い合うような、浅いモノじゃないことが分かってもらえると思います。
もちろん当時のトッププロスケーターのヤバイ滑りも満載です。BGMは、ジャズやファンクといった聴きやすい曲が使われています。
スケボーの前にテンションを上げるために見ると言うよりも、週末の夜、お菓子とドリンクを用意して、ノンビリと過ごしたい時に見るのがオススメのビデオです。
ブランド | GIRL Skateboards(ガール スケートボード) |
タイトル | MOUSE |
再生時間 | 約37分 |
価格 | 2,100円 |
※画像は、クリックで拡大します。
最後まで読んでくれて、ありがとう!
GIRLのMOUSEは、1996年の作品なので、当時はビデオテープ。僕はVHSで持っていました。上の写真は僕の私物のVHS版のMOUSEです。お届けするのは、DVD版なので安心して下さいね。
僕のGIRLのMOUSEは、多分3本目くらい。VHSテープって何度も見ると、テープが伸びて見れなくなるんですよ。それで、何度か新しく買い替えてます。それくらい何度も何度も見ています。GIRLの他の作品も大好きなんだけど、MOUSEが今でも一番好きです。
このビデオを見た時、
「俺も、人生でこんな風に人を感動させたい。」
って思いました。それくらいこのビデオに影響を受けました。スケボーが全然上手くない僕が見ても、最初から最後まで楽しんで見ることが出来たスケートビデオは、このMOUSEだけでした。
そして、実はMOUSEの一番のオススメは、エンディングです。エンディングにスケボーの魅力の全てが詰まっています。
街角でのアクシデントやトラブル。悪ノリ。そして、仲間との最高の時間と笑顔。
僕があなたに、スケボーを通じて体験してもらいたい価値と魅力が詰まったエンディングになっています。
GIRLのMOUSEを観終わった後は、心が軽くなってスケボーがもっと好きになっていると思いますよ。
あなたのスケーターライフをマジで応援しています。
Hi5 Skateboardingへ来てくれて、本当にありがとう!