どうも!稲垣です。
あのさ、オーリーって難しすぎじゃない?
難しいって聞いてはいたけど、ここまで難しいか?ってくらい難しいよね。
YouTubeでプロスケーターや上級者が軽々とオーリーしているのを見ると、なんだか自分もできそうな気になってくる。
でも、スポットやパークに行ってオーリーをやっても、
「全然できん・・・」
「怖え・・・」
「体が重いっ!」
「これはデッキが自分に合ってないな(現実逃避)」
みたいな感じになってしまう。
これが何日も、何回も続くと、スケボーがつまらなくなって、他の趣味や遊びを見つけてスケボーをやめてしまう。
早めに諦めて他の楽しみを見つけるのも時間とお金の無駄にならなくて良いと思うんだけど、このブログに辿り着いているあなたは、きっとオーリーを諦めたくなくてグーグルやヤフーで検索をしていたと思うんだよね。
俺も、もう19年くらいスケボーしてるけど、全然オーリーが安定しない。良い時もあるけど、マグレで良い感じなだけ。
どうして、オーリーが上手くならなかったのにスケボーをやめずに来られたのか?
それは、オーリーができなくても楽しめるトリックも楽しんでいるから。
スケボー初心者が陥るワナっていうブログにも書いたんだけど、スケボーってオーリーができれば楽しいってものじゃないんだよね。
それに、オーリーが全然できない人の最大の特徴には、
そもそもスケボーに乗れていないのにオーリーにトライしてしまっている
っていうのがある。
たまにパークやスポットで滑っていて、
「オーリーができないんです。教えてください。」
っていう感じで声をかけてくれる人がいる。
で、その人の滑りを見てみると、そもそもプッシュが安定してない。体重がデッキに乗ってなくて完全に腰が引けている状態。
これでは、いくらオーリーの練習をしてもマスターすることは難しいから、
「まだオーリーは早いかもしれないですね。オーリーしなくて良いトリックを楽しみながら練習した方が良いっす!」
とアドバイスすることにしています。そしたら、
「例えば、どんなトリックがありますか?」
という質問が返って来ることが多いので、今日は、
オーリーができなくてもスケボーが楽しくなるトリックを紹介します!
とにかく、スケボーを始めたらプッシュをしまくろう。ていうか、全力でプッシュするプッシュ、通称フルプッシュをマスターするまでは、他のトリックなんてやらなくても良い。
俺の場合は、スケボーを手に入れてからは、スケボーで通勤していました。今、グーグルマップで調べてみると3.7kmの距離でした。
毎日3.7kmをプッシュしていたおかげで、結構早い時期にプッシュはマスターできました。
プッシュが自由にできるようになったことで街をスケボーで移動するのが本当に楽しくなりました。
公道をスケボーで移動するのは事故の危険があるので、怖い人や自信がない人、自分で責任取れないっていう人は、やめておいた方が良いです。広い公園や空き地を見つけて練習してください。
フルプッシュっていうのは、前足に全体重を乗せられるようにならないとできないトリックです。後ろ足に重心が残っていると地面を強く蹴れないのでスピードがでません。地面を蹴る回数も少なくなってしまいます。
たまに、2、3回地面を蹴ってすぐにデッキに乗る。しばらく進んで、また地面を2、3回蹴る。そしてまたすぐにデッキに乗る。っていうプッシュをやっている人がいるけど、これだといつまでたってもフルプッシュできるようになりません。
目標は、前足1本だけでスケボーの上に立てるようになること。前足に全体重を乗せることを意識してプッシュの練習をしていけば、バランス感覚や筋力も養えて、オーリーにトライする時に大きな力になるよ。
プッシュができるようになったら、パワースライドにトライしよう!
そもそもパワースライドは、ある程度スピードがないとできないトリックだから、フルプッシュをマスターしてからトライするトリックになる。
パワースライドで確実にスピードを調整できたり、止まれるようになったら、ストリートスケートは、何倍も楽しくなる。
でも、失敗するとすっ飛んだり、ずっこけたりするトリックで、実はオーリーよりもケガの確率が高いトリックでもあります。
俺は昔、ダウンヒルでパワースライドを失敗して、右半身を全部擦りむくというケガをしたことがある。あなたもくれぐれも注意してトライしてくれ。
でも、パワースライドができるようになると、周りから、
「あいつできる奴やな。」
という目で見られるようになるから、絶対にマスターした方が良いぜ。
特にバックサイドパワースライドは、下手なオーリーよりも断然カッコイイトリックだよ。初心者のうちにマスターする価値があるトリックなのだ。
↓この動画の3分40秒辺りからのパワースライド2連発がマジでカッコイイ。
ショービットは、デッキを180度水平方向に回転させるトリック。デッキの前後を入れ替えたりするのに使います。
映像は、俺のショービットだけど、これは普通のショービット。デッキのテールを弾いてやるポップショービットっていうのもあるよ。
体を浮かしてデッキを動かすトリックだから、プッシュやパワースライドよりも最初はトライしづらいと感じるけど、絶対にトライを続けてマスターした方が良い。
ショービットを練習することで、デッキにどんな風に力を入れると、どんな風に動くのかを体感できて、この経験がオーリーのトライに絶対に役立つよ。
オーリーで一番難しいのは、前足の動きなんだけど、ショービットは、複雑な前足の動きが必要ないトリックなので、初心者でもコツをつかみやすいし、「トリックをやってる感」を感じて、スケボーが一気に楽しくなります!
テールマニュアルは、いわゆるウィリー走行。前側のウィールを浮かして、後ろ側のウィールだけで進んでいくトリックです。
この時、デッキのテールは、地面につけないようにすることが大事です。デッキを地面に擦り付けていると練習になりません。
マニュアルは、やればやるだけ、時間をかければかけるだけどんどん上達するトリックなので、一度で良いので意地になって1日中やってみることをオススメします。
マニュアルだけの大会が開かれたり、マニュアルマスターっていう異名が存在するくらい、スケボーの中では重要度が高いトリック。
あと、これは以前プロスケーターが言っていたことなんだけど、テールマニュアルをやることで、オーリーのテールの弾きが上達する。
どれだけ体重をかけるとデッキが傾くのかを体で覚えるのに一番なのがテールマニュアルなのだ。
前側のウィールだけで進んでいくノーズマニュアルっていうのもあるんだけど、こっちはテールマニュアルより難易度が高いです。まずは、テールマニュアルをとことん練習してマスターすることに集中してみてください!
オーリーをしなくてもできるトリックの中でも、ちょっと上級者向けなのが、スラッピーグラインド。
低い縁石にオーリーをしないで、トラックを滑り込ませてグラインドするトリック。
俺はあんまり得意じゃなくて、かなり低い縁石じゃないとできないけど、上手い人は、普通に高さ40cmの縁石にスラッピーグラインドしたりします。
オッサンスケーターが、ヒザや腰が痛くなってくるとスラッピーグラインドをやり始めるってイメージだけど、最近では、若手もガリガリやってて、ちょっと流行してます。
プッシュとかマニュアルをマスターして、デッキコントロールが上達したらトライしてみてください。できるようになったら、かなりカッコイイし、ストリートでできたら最高に楽しいよ!
オーリーができなくてもスケボーが楽しくなるトリックを紹介したけど、どうだった?
多分、「これすらもできるような気がしない・・・」っていう感じがするかもしれないけど、オーリーに比べると断然トライしやすいトリックです。
どのトリックもコツが必要って言うよりも、トライした回数が物を言うトリックなので、意地になってとことんやってみると、どんどん上達していきます。
スケボーのトリックってできてくると、段々ニヤけて来るんですよ。今も世界のどこかでニヤけている初心者スケーターがいるはず。
スケボーってワイワイみんなで楽しむ時間と一人でコツコツ打ち込むアートな時間も必要だと思うんですよ。
今日紹介したトリックなら、あなたもトライしやすいはずだから、ゆっくりのスピードからで良いし、高さも低くて良いから、まずは一人でコツコツ打ち込む時間を楽しんでみてください。
あと、これらのトリックをしっかり練習したら、オーリーの練習もスムーズに始められるはずです。応援しています!
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!