スケートボードが後悔する日

スケートボードが後悔する日

どうも!稲垣です。

サッカーは、紳士のスポーツらしいです。

じゃあ、なんでシミュレーションなんていうファールがあるんでしょ?

(シミュレーションっていうのは、ファールなんてなかったのに、あたかもファールをされたかのように装う行為)

ワールドカップを見ていると、「これどうなん?」っていう紳士らしからぬプレーが沢山ありました。

おそらくサッカーは、最初は本当に紳士のスポーツだったのだと思います。

みんな、頭を使って、プレーで相手を出し抜くことは考えても、汚い手を使ってまで勝とうとすることなんて考えなかったでしょう。

だけど、勝つことに価値が置かれ、スポーツになり、ルールが作られ、審判が配置されると、審判にバレなければ紳士らしからぬ行為をやってもOKという風に変わっていったのだと思います。

サッカーは、手を使ってはいけないスポーツなのに、手を使って得点した選手までいるそうです。神の手なんていって美談になってるのが、僕には信じられません。もしも不可抗力だとしても、本当の紳士なら、「今のはハンドだ」と自分で申告するはず。

サッカーに限らず、スポーツには、審判が笛を吹かない限り、何をやっても勝つべきという雰囲気があります。そのずる賢さが大切だという雰囲気まであります。

スポーツ選手に自制心というのはないのだろうかと心配になります。

だけど、それも仕方がないことなのかもしれません。

プロスポーツというのは、国民の期待を背負い、チームの名誉を背負い、高い給料に見合った結果を出さなくてはいけない厳しい世界だからです。

スケートボードもいつかそうなってしまうのだろうかと、たまに少しだけ心配になるときがあります。

今は、対戦相手のメイクに拍手を送っているスケーターも、いずれは、対戦相手のトリックのミスにニヤついたりするようになっていくのか。

ルールの範囲内なら、どんなにつまらない滑りをしても良いという価値観に変わっていくのか。

いつか僕たちは、「スケートボードに表彰台なんて必要なかったのに」っていう後悔をすることになるのか。

スケーターは、DIY(Do It Yourself)の精神で生きています。

DIYは、ただ単に何かを自分で作るというだけにとどまらない精神です。

なぜやるのか?ということも、自分で考え決めることも含めて、DIYです。

スケートボードをやる理由が、メダルのため、国のため、チームのためっていう、自分以外のことになった時、スケートボードにも、サッカーのシミュレーションのようなルールが作られるかもしれません。

僕は、スケーターには、誰のためでもなく、自分の楽しみのために滑り続けて欲しいなぁと思うし、

全体のために、自分の楽しさや個性を犠牲にしてはいけない。そんな風に思うのです。

今日は以上です!

暑い日が続きそうなので、熱中症に気をつけていきましょうー。

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