こんにちは!稲垣です。
今日は、僕のお店Hi5 Skateboardingに来てくれてありがとう!ゆっくりしていってね。
あなたの最近のスケボーの調子はどう?
スケボーに乗って、いつもと違う視点で街を見ると、自分が違う生き物になった感じで楽しいよね。ガォーって感じ。
そろそろオーリーでデッキが浮いてきても良いのになーって悩んでるあなた。
オーリーの練習で行き詰まったら、ひと休み。オーリーのことは、ほんの少しだけ忘れて、プッシュで風を切って移動してみよう。
ターンしたり、カービングしたり。スケボー本来の楽しさを再確認すれば、きっとオーリーへのやる気も戻ってくるはず。
でもさ、やっぱりオーリーが出来た後の自分を想像してしまうよね?プッシュで移動することに慣れてくるほど、
「これにオーリーが加わったら、どれだけ楽しいんだよ?」
って思うよね。オーリーが出来たら、いつもの移動中、デッキから降りないと進めなかった段差も乗ったまま進んで行けるし、白線やマンホールをヒョイヒョイって飛び越えて遊びながら移動出来るもんね。
この感じ、マジで楽しいよ。オーリーは難しいかもしれないけど、このページを読んでくれているあなただったら、絶対にマスター出来るからね。あきらめないで楽しみながら続けて行こうね。
そこで質問。オーリーをあきらめないっていうのは、どういう事だと思う?
毎日寝る前に、「明日はオーリーが出来ますように!」って祈り続けること?
デッキに、「浮け!浮け!浮け!浮けーー!」って、念を送ること?
違うよね。やっぱり、何度も何度もオーリーにトライすることだよね。YouTubeやDVDや雑誌で見たプロの滑りをイメージして、上級者や友達やインターネットから仕入れたコツや練習方法を色々試しながら、とにかく実際に飛ぶこと。それしか、オーリーをマスターする方法はありません。
オーリーをマスターするまでには、何十回、何百回と飛び上がることになります。
そんなあなたの負担を軽くするためのトラックが、VENTURE V5(ベンチャー ブイファイブ)です。
上の写真は、VENTURE SUPERLIGHT ハイとVENTURE V5 ハイの重さを比較したものです。左のシルバーのトラックがSUPERLIGHT。右のブラックのトラックがV5。
V5は、SUPERLIGHTよりも16g軽い。トラック2個分で、32g軽くなります。
たったの32g?いいえ、大きな違いです。オーリーの成功までには、100回、200回?もしかしたら、もっと沢山、空中に飛び上がる必要があるかもしれません。仮に、オーリーの練習を100回したとしたら、
32g × 100 = 3200g
つまり、3.2kg。1.5リットルのコーラ2本分よりも重い負担が、あなたの足にかかっています。
もしかしたら、コーラ2本分の負担が無かったら、101回目のオーリーが成功するかもしれません。
トラックを軽くすることは、あなたの可能性を広げることになります。
VENTURE V5は、一体どうやって軽さを実現したのでしょうか。それまでVENTUREのトラックの中でもっとも軽かった SUPERLIGHTを越える軽さ。
SUPERLIGHTって、「超軽い」って意味ですよね。そのトラックより軽くするっていったら、なかなか大変。
一見、どこも変わっていないように見える、V5ですが、見えないところをダイエットしたんです。
まずは、トラックの裏側。ベースプレートと呼ばれる部分の、裏側をダイエット。強度を失わないギリギリを目指して、削りました。SUPERLIGHTとの比較写真をどうぞ。
左がSUPERLIGHT。右がV5。かなり肉抜きしてありますね。しかも、「V」の文字が残る様に削っている所にかなりのこだわりを感じます。
なるほど~。こうやって軽量化していたのかーと納得してもらえました?いやいや、実はもうひとつ軽量化の秘密があります。これです。
どうですか?スゴいでしょ?え?よく分からない?それじゃあ、拡大しますね。
写真の真ん中に穴が開いているパーツがあるのが見えますか?これは、キングピンと呼ばれるパーツです。
鉄のボルトをイメージしてもらえると分かりやすいのですが、このキングピン、普通は中が空洞にはなっていません。VENTURE V5は、キングピンも中抜きにすることで、ギリギリまで軽量化を目指しました。
軽いトラックというのは、実は結構発売されているのですが、素材が金属ではなくて、強度に問題があるものが多いです。VENTURE V5は、ストリートスケートのトリックに耐えられる強度をしっかりと残しつつ、スケーターに軽さを提供しています。
初心者のスケーターに扱いやすく、上級者スケーターの動きをさらに軽くするスケートボードトラック。それが、VENTURE V5です。
スケボーのデッキやトラックやウィールの大きさって、すごく小さな差だよね?
例えば、7.5インチのデッキと7.625インチのデッキの差って、たったの3.1mm。
初心者のあなたからしたら、「その違いで、どれだけ違うの?」って感じだよね。
で、スケボーショップをやっていると、けっこう多いのが、
「トラックのハイとローってどっちがオーリーしやすいんですか?」
っていう相談。これは、「しやすさ」で考えると分かりにくくなります。スケボーって個人のクセや好き嫌いが凄く大きな要素だから、ハイの方がオーリーしやすい人と、ローの方がオーリーしやすい人がいます。
じゃあ、どうして2種類あるの?って感じですよね。トラックのハイとローの違いは、
「生まれる力の差」
です。まずは、下のオーリーの原理の図を見てみて。
オーリーはテコの原理で、飛んでいます。ここでは、難しいことは抜きにして、「そういうもんだ」という風に理解してくれて良いです。
オーリーの原理から考えると、ハイとローのどちらが、大きな力が生まれるかというと、
「ハイの方が、オーリーの時に、大きな力が生まれる。」
ということなんです。これは、科学的に証明されている事実なので、絶対です。その力を、どういう風に利用するのかというのが、スケーターそれぞれの個人差ということなんだよね。
それじゃあ、VENTURE V5のハイとローはどれくらい違うのか。下の写真を見てみて下さい。
どう?5mm。たったの5mm。でもね、この5mmがどれくらいの違いかというと、
宇宙服に5mmの穴が開いたら、って考えてみて。そこから、空気が、シューシューもれていると考えたら、
「たったの5mmか。」
とは、思えないよね?命に関わる一大事だよね?トラックの5mmの差も、これくらい大事。
多くの上級者スケーターは、
どれが自分にとって気持ち良いのか?
スケートしやすいのか?
自分のスタイルを表現出来るのか?
ということを追求するために、5mmにこだわるんですね。じゃあ、やっぱり初心者もそれくらいこだわったほうが良いのかな?
まだ初心者のあなたは、どちらを選んだら良いのか?これが分からなくて、このページをここまで読んでくれているんだもんね。
僕がいつも、お客さんにするアドバイスは、こんな感じです。
(1)とにかくオーリーで飛ぶことが一番の目標なら、「ハイ」のトラック。
(2)乗りやすさを求めるなら、「ロー」のトラック。(あと、女性の方もローが良いと思います。)
初めて買うスケボーのトラックの選び方は、この2通りから選んで大丈夫です。
そして、一番大切な事は、この2通り以外の、もっともっと細かいことを気にしすぎて、スケボーを始められない方が、もったいないという事です。
最後まで読んでくれて、ありがとう!
スケボーは道具を変えても、出来なかったトリックが出来るってことはないんだけど、ブランドやメーカーは、スケーターがもっと楽しくスケボー出来るように日々努力しています。
このページで紹介したVENTURE V5も、そこまでやるか?って所まで軽量化してて、アメリカのスケボーブランドってスゴいなーって思いました。だってさ、よく考えてみて。スケボーなんて普通の大人たちからしたら、単なる「ガキの遊び」だと思うんだよね。その「ガキの遊び」にとことんマジになって、「もっと軽く」「もっと使いやすく」って追求して、それを世界中に届けようと頑張ってるんだよね。スゴいと思わない?そして、カッコイイなーって思わない?
もしもあなたの周りで、「良い年して、スケボー?」なんていう人がいたら、そんな言葉には一切耳を貸さなくて良いよ。僕はあなたのスケボーとオーリーへの熱い思いを応援しているからね。
VENTURE V5が、あなたのオーリーを手助けして、スケボーをもっと楽しくしてくれることをマジで願っています!
Hi5 Skateboardingへ来てくれて、本当にありがとう!あなたのスケーターライフを応援しています。
VENTURE V5は、廃盤となりましたが、進化版のV-LIGHTというトラックが発売されています。軽さも安定感も進化したVENTURE V-LIGHTをチェックしてみてください!