スケートボード業界も高齢化。これからどうなるの?

スケートボード業界も高齢化。これからどうなるの?

どうも!稲垣です。

日本がこれから本格的に高齢化社会になっていくっていうんで、介護とか医療費とかどうすんの?って感じで、けっこう大変らしいですよ。

最近、左膝に水が溜まったりしている僕が老人になった時、まともに歩けるとは思えない。もしも近い将来サイボーグ化とか義体化技術が進んでいたら、僕は喜んでサイボーグになる覚悟です。僕は、1,000年生きたいのです。

そんで、最近思うのは、スケートボード業界もこれまでになく高齢化していくってことです。

今までは、ガキの遊び的な立ち位置だったスケボーだけど、これからは、僕の世代(40代)とか、僕の上の世代50代なんかも、まだまだスケボーを続けていくと思う。

それに、スケボーを仕事にしている人達が出てきているから、やめたくてもやめられないっていうか、嫌でも全体の平均年齢を引き上げるオッサンスケーターが増えていきます。

それ自体は、全然悪いことじゃないし、むしろオッサンスケーターが元気なのは街として、国としてとても良いことです。

常識にとらわれず、ANTIHERO的な視点で正義を疑い、古臭い体育会系のノリに蹴りを入れられるのは、オッサンスケーターならではの特徴です。

きっと2020年の東京オリンピックあたりを境に、団塊の世代が引退して、新しい世代が日本を引っ張っていくことになるので、ガラッと日本の価値観が変わると思います。だけど、スケーター達は柔軟な脳みそで時代の荒波を乗り越えていくことでしょう。

そんで、僕もこれからオッサンスケーターになっていく時に気をつけたいのが、「昔は良かった」「俺らの時代は」的な説教を若いスケーターにしないようにしたいってことですね。

若いスケーター達って、YouTubeのおかげで、古さも新しさも関係なく、ヤバイスタイル、イケてるトリックをどんどん取り込んでいます。スケボーに対する姿勢とかやる気みたいな価値観も、きっと新しいものになってきていると思うんですね。

そこに、僕達オッサン世代が「スケボーはこうじゃないとアカン!」みたいなことを言い始めると、今の日本の社会みたいな老人と若者の分断みたいなことが起きて、面白くないと思う。

昔、フィラデルフィアのLOVEパークには、スティービー・ウィリアムス達が中心の若いスケーターとリッキー・オヨラ達が中心の年増スケーターがいて、お互いにあんまり仲が良くなかったらしいです。

だけど、スティービー・ウィリアムスは、その時のことを振り返って「もっとコミュニケーションをとっても良かった」って言ってたんですね。

もしかしたら、スティービー・ウィリアムスとリッキー・オヨラが混じり合ったスタイルなんていうのが生まれていた可能性もあるわけで、もったいない感じがします。

でも、今ってある意味、そういうスタイルの融合が起きている時代で、インスタグラムを見ていても本当に楽しい。僕は、SNSやインターネットのおかげで起きるスケートボードのスタイルの変化は大歓迎派です。

なんてことを書いているとオッサンスケーターが置いてけぼりになりそうで少しさびしいけど、実はそんなことなくて、最近、スケートボードはリバイバルブーム。

ELEMENTにバムが帰ってきたり、

GIRLは、ジョバンテ・ターナーをフィーチャーしたりしています。

こないだのKROOKEDのプレミアを見ると、ゴンズもまだまだ元気だった!

このブームをきっかけにもう一度スケボーを始めるオッサンが増えたら良いなぁ。

スケートボード業界の高齢化は、きっとこれまでにないスタイルとか楽しみ方を生み出すことになると思う!

GIRLが昔作った老人コント。キャロル、ハワード、コストン達が自分達の老後を演じるっていうセンスが日本のお笑いコンビのダウンタウンと同じっていうのがスゴイ。スパイク・ジョーンズはやっぱり奇才だ。

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