どうも!稲垣です。
今日は、スケボー初心者を悩ませるオーリーについて書きまーす。
とはいっても、僕もまだまだオーリーを極めていないし、最近は、これまでやってきたオーリーを見直して、イチから修正しているので、赤い三角コーンを立てて飛ぶ方法とかそういうのではないです。
どちらかと言えば、
っていう人におすすめのコツです。
あと、僕みたいに、
力任せのオーリーでやってきたけど、ちゃんとコントロールしたオーリーをマスターし直したい
っていう人にとってヒントになると思います!
デコピンってあるじゃないですか。
指でおでこをパチンッて弾く罰ゲーム。痛いっすよねー。
ちょっとデコピンの指の動きをやってみてください。
人差し指スタイル、中指スタイルがありますが、とりあえず中指スタイルで、
こうやって中指を親指で抑えて、グッとやって、
こうですね。そんで中指の爪あたりで相手のおでこをパチンッと。
この時にどんな風に力が働いているかというと、
こんな感じですよね。シンプルに言うと、中指に力を溜めているという感じ。
ここから親指が離れることで、中指は勢い良く相手のおでこに向かっていきます。
ここでちょっと試してみてほしいんですけど、親指で中指を制するのをやめて、純粋に中指の力だけでデコピンをやってみてください。
全然力入らなくないですか?
親指を使わないと、ぜんぜん力が入らなくて、弱いデコピンしかできないです。
オーリーの時に、テールを弾けないという人は、親指なしのデコピンをやっているのと同じなんですね。なので、弾いているというよりも、ただ踏んでいるような感じです。
それじゃあ、オーリーでは、どこが中指で、どこが親指なのか?
オーリーの時は、↓こんな感じで足を置きますね。
デコピンで言うと、後ろ足が中指で、前足が親指です。
オーリーは、後ろ足でスケボーのテール(後ろ側)を蹴って、ノーズ(前側)を上げる動作が必要です。
後ろを下げると、前が上がる。テコの原理です。
だけど、ただ単にノーズを上げるだけでは、浮力、つまり浮き上がる力がありません。
そこで、デッキのテールを地面に叩きつけて弾くようにすると、デッキが地面にぶつかって跳ね返ってきます。その時の浮力を利用すると、オーリーがしやすいというワケです。
でも、親指なしのデコピンと同じで、力を溜めずにテールを蹴っても、強い弾きが得られず浮力が働きません。
そこで、前足で後ろ足の力を抑えます。
後ろ足でグーッと踏む。前足は、持ち上がってくるノーズを押さえ込みます。
この間、バランスが取れていて、ノーズは持ち上がってきません。
かといって、後ろ足と前足の力が同じかというとそんなわけではなくて、後ろ7、前3くらいの割合です。
そしたら、後ろが勝っちゃうじゃん!と思うんですけど、前足は、力だけじゃなくて、体重とか上半身を使って3くらいの力で、後ろ足の力に対抗します。
すると、後ろ足にグーッと力が溜まっていくのを感じるはずです。
「これ、解放したらヤバイやつじゃね?」ってくらい溜めます。
溜まったら、飛ぶと同時に前足の力を解放!
すると、後ろ足に溜まっていた力が解放されて、テールが地面に叩きつけられます。
体重移動が上手くいくと、今までよりも強い力でテールを弾けているのを感じるはずです。
力を溜めて開放する。
これは、野球やテニスのスイングにも使われている方法で、スポーツではけっこう当たり前の体の動かし方みたいです。
テコを利用して、1の力を2や3にする。
スケボーのプロや上級者がかる~くトリックをやっているのは、こういうコツを上手に使っているからです。
オーリーを力任せにやっても、スケボーは浮かんできません。
僕は、力任せのオーリーを続けてきて壁にぶつかってしまいました。
最近は、いかに力を使わず効率よく体を動かし、無駄なくスケボーに力を伝えるか?ということを考えながら練習しています。
オーリー自体の高さは、昔よりも低くなっているんだけど、気持ち良さを感じるし、疲れにくいです。
オーリーができないと、どうしても力で解決しようとしがちですが、考え方としては逆です。
オーリーが上手く行かない時は、いかに力を抜いていくか?ということを意識してみてください。
僕の考えでは、テールの弾きも、踏みすぎてしまうよりは、空振りのほうがマシです。
思い切りテールを踏んでも、スケボーは数センチなら浮きます。初心者は、その道筋でオーリーを高くしようとしていきます。
もっと強く、もっと強く・・・
その先にあるのは、全身を振り乱して、イチかバチかで飛び越える汚いオーリーです。
僕がやっていたのは、そんな汚いオーリーでした。
スケボーがスゴイのは、汚いオーリーでも、めちゃくちゃ楽しかったってことなんですけど、できれば、気持ち良くて軽いオーリーがしたいですよね。
今日お伝えした「デコピン理論」は、僕が長年悩んできた重たいオーリーを解決するためにたどり着いたコツです。
きっとあなたのオーリーにも役立つと思います。試してみてください。
やってみて気づいたこととか、上手くいったっていう感想もお待ちしています。お気軽にLINEやメールで教えてください(^^)
最後に、このデコピン理論の体重移動さえできないという場合は、オーリーにトライするには早すぎるということです。
まずは、プッシュ、カービング、ターン、マニュアルを練習して、スケボーの上で自由に動けるようになってから、オーリーにトライしてみてください!
今日は以上です。最後までありがとうございます!