どうも!稲垣です。
昨日のブログに続いて、今日もオーリーのコツに関することを書こうと思いまーす!
昨日のブログでは、前足の擦り上げの摩擦強すぎ問題を取り上げましたね。まだ読んでいないっていうあなたは、今すぐでも良いし、今日のブログを読んでからでも良いので、絶対にチェックしてみてくださいね。
ざっくりと昨日のブログに書いたことを説明すると、「前足で擦り上げる」の「で」がミスリードになってて、実は、オーリーの時、前足ではデッキを持ち上げないっていうことを書きました。
これが腑に落ちただけでも、きっとあなたのオーリーは今までよりも軽くなるはず。ふんわり感と足裏にデッキがくっつく感じの両方が実感できると思います。
「できん!ふんわり感もくっつき感もねぇ!」
っていうあなた。
今日は、そんなあなたのオーリーの悩みを解消する内容になっています。
前足でデッキを持ち上げるのをやめているのにも関わらずデッキがふんわりと上がってこない原因は、2つ!
- 自分が飛んでいない(飛ぶタイミングが遅い)
- デッキのテールを弾いていない
この2つです。
この1と2は、連動しているので、どちらか1つだけできていても、デッキは浮かんでこないです。なので、別々に練習することはちょっと難しいかもしれないのですが、別々に練習する方法がないこともないです。順番に説明していきますねー。
自分が飛んでいないかどうかを確かめる方法
オーリーの練習をしている時の一番の悩みって、多分、↓これだと思います。
どこが悪いのか分からない
オーリーの動きって複雑なうえに、一瞬でやらなきゃいけないので、どこが悪くてできていないのか分からないから、改善するところも方法も分からないっていうことだと思うんですね。
ガムシャラにやっていれば、いつかはコツをつかむ日も来るかもしれないけど、できれば改善点を見つけて集中的に治していきたいっていうのが本音です。
自分のオーリーを撮影してチェックするっていうのは、すごく良いんですけど、初心者の時って、
「うわぁ。俺のオーリーってダサいなぁ・・・」
っていう自己嫌悪がでかすぎて改善までたどり着きません。それに、自分の動きを映像で見ても、結局、「下手である」ってことが分かるだけで、どうやったら改善されるのかっていう具体的な方法って分からないことがほとんどだと思います。
そこで、今日は、「自分がオーリーの時に飛んでいるかどうか」をチェックする方法をお伝えします。めちゃくちゃ簡単です。
何かにつかまってオーリーしてみる。
これです。オーリーの練習としてはとてもポピュラーなやり方だと思うんですが、これをやると、自分のオーリーのどこが悪いのか見つけやすくなります。↓こんな感じでやります。
やり方は簡単で、腰から胸の間くらいの手すりや塀なんかを探して、そこに手をかけてオーリーするだけです。
この時、手で体を浮かして良いです。できればしっかり手で体を支えて、空中に留まれるくらいの感じでやってみてください。
つかまりながらのオーリーで、ふんわり感とデッキがくっついてくる感じがある人は、さっきのデッキがふんわりと上がってこない原因の2つのうち、
- 自分が飛んでいない(飛ぶタイミングが遅い)
ができていない可能性があります。
何かにつかまってオーリーをすると、手で体を支えることができます。すると、擬似的に自分が飛んでいる状態になっています。その状態で、デッキがふんわり浮いて、足の裏にくっついているということは、
- 前足の動きはできている。
- デッキのテールは弾けている。
だけど、
- 自分が飛んでいない(飛ぶタイミングが遅い)から、デッキの浮遊力を消してしまっている。
ということになります。
とりあえず、他のことは置いておいて、飛ぶタイミングに意識を集中して練習していきましょう。
それじゃあ、何かにつかまってオーリーをしているけど、デッキが浮いてこないというあなた。これは、
- 自分が飛んでいない(飛ぶタイミングが遅い)
- デッキのテールを弾いていない
の両方ができていません。まずは、テールを弾く練習を徹底的にやってください。
テールが地面に当たった時に、「パチン!」とか「カン!」っていう乾いた良い音がするまで、アホほど練習してください。このテールを弾く練習も、何かにつかまった状態でやってください。↓こんな感じで座ってやってもOKです。
テールを弾く瞬間、自分の体重がデッキに全く乗っていないように意識して、足首のスナップを使ってテールで地面を叩くのがコツです。
ちゃんとテールを弾くと、前足の小指側にデッキがけっこうなスピードで当たってきます。その時に、進行方向に前足をスムーズに動かすとデッキがふんわりと浮き上がって、足の裏にくっついてくるんですが、そこまでやらなくて大丈夫。まずは、テールで地面を叩いて良い音が鳴るまでやってみてください。
重たいオーリーと軽いオーリーの違い
ここまで読んできて、勘の良い人だったら↓こんなことに気づくかもしれません。
自分が飛んでいない(飛ぶタイミングが遅い)と、テールって弾けないんじゃないか?
と。
そうなんです!マジでこれ!
デッキに体重が乗っている状態でテールを弾いても、弾きは重たくなるし、浮き上がる高さが低くなるし、浮き上がるスピードも遅くなります。
テールを弾く、テールを弾くっていうけど、全然弾けない!
って感じで悩んでいる人は、おそらく、自分が飛んでいない(飛ぶタイミングが遅い)ことが原因です。
テールを弾けていないのに、前足の擦り上げでムリヤリ高さを出そうとしたり、オーリーっぽくしようとしている
という感じです。いわゆる重たいオーリーです。
これ、スケボー初心者だけの症状かって言うとそんなことなくて、僕は、この重たいオーリーを20年間やってきました。
重たいオーリーでも、ある程度までは高さが出るんです。だいたい30cmくらいまではいけます。調子が良ければ、勢いに任せて立てた赤コーン(70cmくらい)も飛べたりする。
だけど、メイク率は低くなるし、応用が効かないんですね。なので、トリックがイチかバチかになりがち。今日できたことが明日はできないっていうことの繰り返しになります。
僕の経験だと、高さばかりを求めてオーリーの練習をすると、この重たいオーリーになる可能性が高いです。なんというか、滑りに優雅さがないというか、どれだけ高いモノを飛び越えても、ガムシャラにやってる感じが拭えないです。
僕は、上級者と中級者、初心者を分ける壁は、テールの弾きにあると考えています。昨日のブログで書いた前足の動きも、軽いテールの弾きがあってこそ活かされる動きです。
軽いテールの弾きを得るには、飛ぶタイミングの改善から
テールをしっかり弾いて軽いオーリーをするためには、テールを弾くことよりも、その前の動きである「飛ぶタイミング」を改善する必要があります。
スケボー初心者は、「テールを弾いて!」っていう動きを、力で解決しがちです。というか、初心者の場合、スケボーのトリックの問題のほとんどを力で解決しようとしますが、力はいらないです。
むしろ、どれだけ使う力をゼロに近づけられるか?っていう方向で練習した方が良い結果につながっていくと思います。
テールをちゃんと弾く動きができていたら、床がカーペットでも土でも、なんやったらトラックを外してデッキだけでもトリックができます。
こういう映像を見ると、道具は関係ないっていうのが分かりますよね。
オーリーができない原因は、前足よりテールの弾きにある可能性が大!
僕のホームページのアクセスや届く質問の傾向から、オーリーができない原因が前足の動きだと考えている人が多いみたいです。
だけど、多分、前足じゃないです。前足もできていないのかもしれないけど、
本当の問題は、テールの弾きができていない
ことだと思われます。テールがちゃんと弾けていないのに、前足でなんとかしようとすると、重たいオーリーを覚えてしまって、後々修正が大変になります、僕のように。
低くても良いので、テールをしっかり弾いた軽いオーリーを目指してトライしていきましょう!応援しています!