スケーターは、0.2秒未来人

スケボーのトリックは、イメージが大切

スケボーのトリックは、イメージが大切

どーも!稲垣です。

今日のブログタイトルを読んでも、全然意味が分からないと思うんですけど、あなたのオーリーにきっと役立つ内容になってるので、ぜひ読んでいってくださいね。

こないだ、クレイジージャーニーっていうテレビ番組を見てたんですね。

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クレイジージャーニーっていうのは、ちょっと頭イカれてるくらい危ないことをする冒険家とか、世界でも一二を争うくらい危険なスラムに行って取材したり、アフリカの原住民の写真をとるついでに牛の生き血を飲んだりするような、マジモンのクレイジー達を特集する番組です。

僕はあんまりテレビ見ないんですけど、クレイジージャーニーだけは、欠かさずに見てます。いつか、日本人スケーターが特集されたりしたら嬉しいなぁ。

そんで、その日特集されていたのが、室屋義秀っていう人。

この人、REDBULLのエアレースっていうのに出場している人です。

エアレースっていうのは、↓こんなレース。

最高速度370km/hの飛行機でレースをするエアレースは、「世界最速のモータースポーツ」「空のF1」と呼ばれてて、年々人気が高まってきています。

室屋義秀さんがアジア人初のパイロットということで、日本人のファンもすごく多いみたいですよ。

番組中では、室屋義秀さんが、いかに一般の人とは違う意識で飛行機を操作しているかっていうことに焦点が当てられてました。どれだけクレイジーなん?ってことを映し出したいワケです。

その中で、僕がスケーターとの共通点を感じたのが、イメージトレーニングの所だったんです。

最高速度370km/hの飛行機に乗って、巨大なパイロンの間をすり抜けていくエアレースでは、目で見て、頭で考えて判断していては、間に合わない。

なぜかというと、脳から出た信号が神経を通って、実際に手を動かすまでに、約0.2秒かかるから。

最高速度370km/hの飛行機だと、0.2秒後には、かなりの距離を進んでいることになりますよね?

なので、考えて判断していては間に合わない。

だから室屋義秀さんは、体が勝手に反応するまで、イメージトレーニングを繰り返すと言ってたんです。

実際には、空き缶とかを地面に並べて小さなコースを作り、まるで子供の飛行機ごっこのような感じで、歩きながら体を傾けたりしてレースをイメージしていました。

考えなくても体が動くようになるまでトレーニングをするのだそうです。

0.2秒後に自分がやることを考えなくてもできるようにする。

ワケが分からないですよね?

番組のパーソナリティーの人達も、頭の中が「?」になってました。

でも、パーソナリティーひとり、ダウンタウンの松本人志さんが、

「つまり、0.2秒未来人になってんねん!」

って言っていて、僕はこれが、「面白い!」と思ったんですね。

そして、「スケボーのオーリーにも通ずることだ!」とも思いました。

エアレースの操縦は、ハンドルを左右に降るだけだけじゃなくて、足元にある左右のペダルも使います。つまり自転車のようにハンドルを操作するってだけじゃなくて、曲がるためには、両手両足を使って、色んな操作をする必要があります。

オーリーも、ただ単に飛び上がるだけじゃなくて、テールを弾いて、前足を上げて、足の小指側でデッキをすり上げて、頂点に達したら、前足を進行方向に突き出して、後ろ足を持ち上げて、っていう沢山の動作がありますよね。

エアレースでは、考えて決断して実際に操作をしている時間がありません。だから、脳の信号に頼っていては間に合わないから、イメージを元に体を動かします。

オーリーも、一瞬の間に沢山の動作を正確にやらないといけません。だから、エアレースと同じで、考えて決断して動いていては間に合わない。

だから、0.2秒未来人になる必要がある。

オーリーの練習をしていて一番難しいのって、

空中で一回止まる感覚

だと思うんですね。

これができない理由って、0.2秒未来人になってないからなんじゃないかな?とクレイジージャーニーを見ていて思ったんです。

自分では飛んでるつもりでも、0.2秒経ったら、体はすでに落ち始めてます。

今が頂点だ!と考えてから前足を突き出しているなら、すでに0.2秒分頂点から落ちた場所で前足を突き出しているってことになります。だから、何回練習しても、前足の突き出しができない。

マジメにコツコツ練習している人ほど、考えながら練習していると思うんですね。

逆に、どんどんスケボーが上手くなる人って、あんまり考えてない。むしろイメージで楽しんでる感じがするんです。

なんでなのかなー?って思ってたけど、0.2秒未来人っていう言葉を知ったら、納得できました。

僕の元に悩みや質問を送ってきてくれる初心者スケーターの人は、みんなとてもマジメにスケボーをしています。

よく練習しているし、よく考えている。

実は、考えるっていうこと自体が、オーリーの成功を遠ざけていることもあるかもしれない。

オーリーは、考えながらやっても成功しないっていうことをまず受け入れる必要があるのかなぁと思います。

僕もオーリーの調子が良い時って、どうして調子が良いのか覚えてなくて、体が勝手に動いてる時です。

それを無理やり頭で覚えようとしたり、思いだしてやろうとしても、全然できない。頭で考えてやってることは、常に0.2秒遅れてしまっている。

スケボーの面白さとか気持ちよさって、「考える」っていうことの先にあるのかもしれないなぁ。

今日のブログが、あなたのオーリーの成功に役立つことを願ってます!

稲垣より

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