スケボーを続けるために気をつけたい3つの事+1

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スケボー 初心者 スケーター オーリー コツ

3月は、別れと出会いの季節ですね。それまでの環境がガラっと変わるという人がとても多いと思います。そういう時は、これを機会に何か新しいことを始めてみようという気持ちになるし、新しい環境になると自分の行動を変えやすいですよね。なので、スケボーも春から始めてみると、とても良いのではないかと思います。

スケボーを手に入れると、楽しいスケボーライフが始まるのですが、スケボーは手に入れたその日に乗りこなせて、オーリーでどんどん飛んで、というような簡単な遊びではありません。特に「オーリー」というトリックが壁になってスケボーをやめてしまう人が多い。

スケボーショップHi5としては、それはとても寂しいと思うので、スケボー初心者の人にスケボーを続けて欲しいという気持ちで、「スケボーを続けるために気をつけたい3つの事+1」を書いてみました。

個人練習をしよう。

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スケボー初心者スケーターは個人練習をするとさらに楽しくなります

僕は、スケボーの最大の魅力は、仲間との時間だと思っています。力の強さや足の速さを競うのではなく、お互いのスタイルを認め合いながら、想像力を刺激しあえる数少ない文化がスケボーだと思っています。

でも、複数人でスケボーを楽しむと、どうしても馴れ合ってしまい、ただ地面に座ってジュースを飲んでいるだけという時間を過ごすことがあります。これはこれで悪いことではないですが、スケボーを楽しんでいるのとは少し違いますよね。

本当の仲間との時間というのは、それぞれのスタイルがあってこそ生まれるものです。それは、スケボーをしていなかったら、一生手に入れられないくらい貴重な時間かもしれません。

自分のスタイルも仲間のスタイルも同じ様に認めることが出来る。そんな最高のスケボーの時間を創りだすには、「個人練習」しかありません。

個人練習をするとスケボーの難しさを理解することが出来ます。みんなでワイワイやっているだけの時間では体験できない、自分とスケボーだけの濃密な時間だからです。

ウィールとアスファルトが擦れる音。テールが地面を弾く音。転んだ時の痛み。最初よりも高く飛べた時の心臓の鼓動。

その間は誰にも認められる事がありませんが、逆に言えば、誰のものでもない、自分だけの大切な時間です。個人練習を重ねたスケーターは、格段に上達するし、スケートの楽しさだけではなく、難しさに向き合った分、自分以外のスケーターを認められるようになります。

仲間との楽しい時間をさらに良いものにしてくれる「個人練習」。ぜひトライしてみて下さい。

オーリーだけにとらわれないようにしよう

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スケボーの楽しみはオーリーだけじゃない。もっと自由に楽しもう。

以前、「スケボー初心者が陷るワナ」というコラムでも書きましたが、現在のスケートボードは、オーリーが中心になっているので、

オーリー出来ない イコール スケボーが出来ない

みたいな風潮があります。もちろんオーリーが出来るとスケボーがめちゃくちゃ楽しくなるのですが、スケボーの楽しさはオーリーだけにあるわけではありません。むしろオーリーへ向かう過程の、「移動」がとても楽しい遊びです。

ただ飛び跳ねるのが良いのであれば、その場でピョンピョン跳ねる競技で高さを競っていれば良いと思います。初心者スケーター、もしくはデッキは買ったけど最近滑ってないなーという人は、歩くわけでもない、自転車でもない、自動車でもない、「スケボーで移動している」ということをもっと味わってみるというのはどうでしょうか?

移動するのに慣れて、恐怖感がなくなったら少しずつスケボーを自分で操ってみましょう。デッキのテールを踏んで地面に擦りつけてみたり、デッキの上に座ってみても良いし、寝転んでみるのも良い。

オーリーが出来なくても、スケボーはとても楽しい。スケボーはそんなに底が浅い遊びではありません。スケボーと共にストリートに出かけたら、スケボーをどんどん傷つけてみましょう。

道具は変えなくても良い

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スケボー初心者スケーターは道具よりも情熱が大事。

スケボーショップとしてこの考えもどうかと思うのですが、正直に書こうと思います。

これは僕の経験談なのですが、スケボーを始めた当初、みなさんと同じようにオーリーが出来なくて悩んだ時期があります。その時、僕がした行動は、

デッキを変える。シューズを変える。トラックを変える。

出来ないのは、デッキが自分に合っていないから、シューズがオーリーの時に滑るから、トラックがローだから、という理由で、色々と買い替えて、お金や時間を無駄にしてしまったのです。

スケボーのトリック、特にオーリーはとても難しいトリックです。ベテランのスケーターでも「極めた」というセリフが言える人は少ないのではないでしょうか。だからこそ、出来てくると病みつきになる魅力がオーリーにはあるのですが(心配しなくても続けていたら必ず飛べるようになるので安心して下さいね)。

それだけ奥が深く難しいオーリーが、スケボーを始めて1ヶ月、2ヶ月の自分に出来るわけがありません。今、自分が他の人よりも上手に出来ることを思い出して下さい。それは、人よりも時間を費やして努力した結果、手に入れた技術や特技ではありませんか?

お金をかけて良いものを手に入れれば出来るようになったいうものがありましたか?

スケボーも同じです。デッキやシューズやトラックを変えても、出来ないトリックが出来るようになることはありません。初心者の頃は特にそうです。

スケボーはその日の気分、テンションがとても大事。なので、思い切り楽しみたいと思う時、デッキやシューズを変えて、気分を新たにしたり、トリックの感覚を掴んだりするのはとても良いことです。でも、トリックが出来ない原因は、道具ではありません。初心者の頃の僕のようにお金を無駄にしないように気をつけましょう。

まとめ:スケボーはスポーツではなかったのです。

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スケボーオーリーに大事なのはコツ。それはまるで、リンゴの皮をむくような感じなのです。

「スケボーを続けるために気をつけたい3つの事」は、いかがでしたか?僕が初心者の頃に失敗したことと、少しだけ出来るようになってから分かったことを交えて書いてみましたが、おそらく多くの初心者スケーターがこの事に気をつけていれば、もっとマイペースに楽しくスケボーを楽しめるのではないかと思います。

そして最後に「+1」。これは、完全に僕の主観で、意見が別れると思うので、「+1」にしました。それは、スケボーは「スポーツとは違う」ということを覚えておくと良いということです。

正直に言うと、僕は運動神経が良い方で、今までスポーツをやってみて、「難しいなー。こんなの出来ないよ。」と思ったことがあまりなかったのです。

でも、スケボーをしてみて、特にオーリーが出来ない自分を知って、生まれて初めて「難しいスポーツに出会った」と思いました。でも、その後に大きな勘違いに気づきます。

「スケボーはスポーツではなかったのです。」

オーリーが出来ずに悔しい思いをしながらもスケボーを続ける毎日。海外のプロスケーターや地元の上手いスケーターを見ているうちに気づきました。

「スケボーのトリックは、運動神経や筋力で出来るものじゃないな。これは、完全に”コツ”だ。」

と。鉛筆を手の上でクルクル回したり、リンゴの皮をむいたりするような、そういった「感覚」の世界だと気づきました。体が大きいとか、力が強いとか、足が速いとか、そういうスポーツ的な要素がほとんど通用しません。

だから、オーリーが出来なくて、「こんなハズでは・・・」なんて思わなくても良いんです。みんな最初は出来ません。楽しみながら続けていると、いきなりポンっって出来るんです。運動神経も筋力も関係ありません。だから、スポーツが苦手な人も続けていればきっとオーリーをマスターする事が出来るはずです。

「スケボーを続けるために気をつけたい3つの事+1」を参考に、スケートボードを続けてみて下さいね。みなさんのスケートボードライフが楽しくなる手助けになれば嬉しいです。ありがとうございます。

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