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星の王子さまのスケボーと物語で育つ価値観の話。

GIRLから、星の王子さまのスケートボードが出た。

星の王子さまといえば、誰もが知っている小説で、読んだことはないとしても、タイトルと表紙の絵くらいは、誰でも知っていると思う。

自分も小学生の時に読んだ。設定というか登場してくる人たちが面白くて最後まで読んだ。

それから大人になって、もう一度読んだ。小学生のときとは、全然違う感想を抱いた。

まだ読んだことがない人もいると思うから、詳しいことは、ここでは書かないけど、言いたいことはこうだ。

「子供の時の俺は、星の王子さまという物語を読むことで、価値観を育んだ。」ということだ。

星の王子さまだけじゃない。その他の、絵本、小説、アニメ、映画、ゲーム、あらゆる物語を体験することで、今の俺の価値観は作られている。

法律で決まっているから、親や学校の先生が決めたことだから、みんながそうしているから、というようなことではなく、物語の主人公の行動やセリフから影響を受け、今の俺の価値観は、作られていると思っている。

大人になってから星の王子さまを読み直したとき、「俺は、この小説から、大切なことを学んでいる」と感じた。

だけど、小学生のときには、そこに価値があるだろうとは思わずに、純粋に物語に没頭していただけだった。

「何か良い言葉を探しながら読みなさい」と指示されて読んだなら、物語を楽しむことはできなかったと思う。

というようなことが、スケートボードにも当てはまるのではないか。というのが、今日の本題だ。

今、YouTubeにアクセスすると、ハウツーのコンテンツが沢山みつかる。

ハウツーコンテンツは、価値が明確だ。見れば、トリックのやり方が分かる。

「今、スケボーを始めて上手くなりたいという人は、恵まれている。なぜなら、ハウツーの情報が沢山あるから。」ということもよく言われている。

たしかに、昔は、ここまで丁寧に教えてくれる人なんていなかったし、手探りで練習している感じだった。

逆に、スケーターのフルパートやカンパニーが出しているフルレングスビデオはどうだろう。

それを見ることで得られる価値が何なのか、観終わるまで分からないし、何を得るかは、人それぞれだ。

上手くなるという目的だったら、ハウツーを見ているほうが意味がありそうだ。だったら、ハウツーばかり見ていればよいのかというと、そうではないと思うのだ。

ハウツーというのは、言うならば、星の王子さまから、価値のある名言だけを取り出したコンテンツとも言える。便利ではあるけど、物語ではない。

フルパートやフルレングスというのは、スケートボードの物語そのものだ。観ている間、そこから何かを得ようとする必要はないし、何かを得られた実感はないのだけど、観ている人のスケボーに対する価値観を作ってくれる。

これは完全に俺の個人的な経験と感想だけど、

スケートボードとは何なのか、何が楽しいのか、どうして今も続けているのか、ということの答えを、ハウツーから得られたことは、一度もない。

いつでも、「やっぱり今日スケボーしてこよう」と思わされたのは、大好きなスケーターのフルパートを観終わった後だったし、きっとこれからも変わらないと思う。

そして、自分のお店を物語の感想を語り合える仲間と出会える場所にしていきたいなどとカッコつけて思ったりしているが、雪かきがしんどくて心が折れそうだ。

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