どうも!稲垣です。
今日のブログは、人によっては、
「マジか・・・」
とヘコむ内容になるかもしれないし、
スケボーショップにとっては、あえて伝える必要がないことかもしれないけど、最近、毎日のように感じていることなので、書くことにしました。
それに、あえて伝える必要がないことをちゃんと伝えるのは、お店として大切なことだからです。
スケボーを始めたいと思って、僕のお店に足を運んでくれる方の質問で多いのが、
「スケボーって難しいですか?」
というものです。
僕は、この質問には、
「難しいです。だからこそ、トライする価値があるし、トリック以外にもハマる要素があって、最高の遊びです。」
と答えます。だけど、お客さんは、あまり納得していない様子なことが多いです。
あるお客さんと話しているうちに、この答えだと具体的にどれくらい難しいのかイメージできないという感じだったので、こう伝えました。
「まともに滑れるようになって、オーリーで飛べるまで、3年くらいっすねー。」
「オーリーを色んなトリックに応用して使いこなすのに、5、6年、自分らしいスタイルで滑るなら、7〜10年くらいだと思うっすー」
と。
そのお客さんは、
「え!そんなにかかるんですか?」
と驚いていました。
「もっと簡単にできるものだと思ってました・・・」
と、期待を裏切られたような感じでした。
でも、僕がスケボーの魅力を伝えるうちに、
「スケボーやってみます!」
と言ってくれて、コンプリートデッキを購入して頂けました。
これ以来、僕は、「スケボーって難しいですか?」の質問には、
と答えるようにしています。
これでもかなりやさしめの設定です。この倍の時間をかけて成長しても、遅いということはないです。僕なんて、20年滑っているけど、オーリーを完璧に操れないし、自分のスタイルなんて出せません。
逆に、もっと早く上達していく人もいます。週単位でトリックが増えていく才能あるスケーターもいたりします。
実は、この3年、5年、10年という時間にはあまり意味はありません。重要なのは、どうしてほとんどの人は、短期間(1年未満)でスケボーをやめてしまうのか?ということが問題です。
ずいぶん前から考えていたんですが、
「もしかしたら、スケボーを簡単な遊びだと思っているのでは?」
と、お客さんとの会話で感じるようになりました。
YouTubeでは、階段を飛び降りたり、手すりに乗って滑り降りたり、でっかいセクションで派手にぶっ飛んでいたり、凄い映像を見ることができます。
スケボーをやったことがない人からすると、
「こんなに凄い映像が沢山出てくるということは、乗ること、飛ぶことは、簡単にできるのかな。」
と思えてしまっても仕方ないのかもしれません。
簡単だとは思っていなくても、年単位で上達していくほど難しいものとは思っていないというのが、実際の感覚だと思います。なので、
「まともに滑れるようになるまでに3年」
と言われると、「え!」となってしまう。
ほとんどの人が、「3年もかかるんですね・・・」という反応なのですが、僕は、続けてこう伝えます。
「野球やサッカーでも、中学3年間、毎日何時間も部活で練習して、卒業の頃にはまともに動けるようになってます。高校では、経験者と未経験者の差は、かなり大きいですよね?」
これを聞くと、なんとなく具体的な3年間というのがイメージできるみたいです。
スケボーって、パッと見がオシャレでポップです。なので、レジャー感覚というか、買って帰って、その日のうちに楽しめてしまうもののように思えてしまうのですが、そんなことはないです。
スケボーは、スポーツや部活ではないけど、そういうものと同じくらいトライする必要があるものです。
ただ、スケボーがすごいのは、スポーツや部活みたいにルールや強制がありません。好きなようにやって良いし、人と違うことをみんなが認めてくれます。勝ち負けがないから、自分が納得いくようにやってオーケー。
自由にやって良いと言われると、逆に何をやって良いか分からなくてやめてしまうっていう、新たな問題もあるのですが、その話は、また今度。
まとめると、スケボーは、買って帰ってすぐにできるものではない。だけど、ハマると人生を棒に振るくらい楽しいよ!という感じです。
今日は以上です!
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