スケボーの指導には、アホと言うぜ。

スケボーの指導には、アホと言うぜ。

どうも!稲垣です。

お笑い好きですか?

僕は、ライブに通うほど好きとかではないんですけど、テレビで漫才やコントをやっていたら、「やった!」と思ってしまうくらいには好きです。

YouTubeで見るのも、主にスケボーかお笑いです。

で、今日は、ちょっと気になったコントがあったので、紹介したいと思います。

僕が気になったことに関しては、この後に書くので、とりあえず、何も考えずに↓このコントを見てみてください。

さらば青春の光のコントは、さらーっと見ると、めちゃくちゃ面白いで終わってしまうんですけど、後から思い返してみると、「あれって、めちゃくちゃ深い話じゃない?」っていうことがあったりします。

この「更生」というコントも、よくある、不良が更正して先生に感謝する、という熱血ドラマの構図をひっくり返しただけではなくて、たまにドキッとするセリフが挟まれています。

「更生させてゴメンな」

「更生させといて、それはないやろ」

これを言ったり、言われたりする大人になってしまったらどうしようと、僕は思ったりします。

親や大人たちは、子供が好きでやっていることをやめさせたくなってしまいます。

なんでかっていうと、彼らは、我慢や苦しい思いをしたら、ご褒美として良いことがあると信じているんです。人生なんてずーっとご褒美の方がいいに決まってるのに。

だから、もしも、勉強を楽しそうにやっていたら、それはそれでやめさせたくなってしまうという困った人たちなのです。

とにかく、楽しそうにしていることをやめさせて、苦しいことを我慢して、その後に、幸せをつかめる。そんな風に思っています。

幸いなことに、僕はまだ見たことがないですが、スケートパークに、猛烈に子供を指導する親がいると聞きます。

一つのトリックをメイクできるまで延々とやらせたり、他の子と楽しく滑るのをやめさせたり。体罰的なことをしている親もいるそうです。

個人的には、「アホか」と思うのですが、この指導の結果、大会で優勝したり、オリンピックの代表選手になる人も出てくるでしょう。

そうすると、「やっぱり厳しい指導には意味がある!」となったアホな大人が同じように厳しい指導をするという地獄のルーティンの始まりです。

元々、厳しくて苦しい練習の後に勝利するというストーリーが好きな人達なので、こういう情報には、すぐに飛びつくと思います。

厳しい指導の結果、スケートボードの大会で優勝する。という事実があったとしても、僕は、「アホか」と思います。

それは、厳しい指導のおかげではなくて、そのスケーターががんばっただけ。指導がなくても優勝しただろうし、指導がなかったら、もっと余裕の楽勝でしょう。

そして、さらに言うならば、別に勝たなくても良いと思うんですよ。僕にとって、「楽しむ」は、「勝つ」よりも、上位の価値観だからです。

僕の知っているスケボーは、好きなように滑って、好きなように楽しむ文化です。指導されるなんてたまったものじゃない。

オリンピックをきっかけに、スケーターを更生させようとする人たちが出てくると思うんだけど、逆に、社会にスケーター的価値観を浸透させるチャンスなのではないかと思ったりします。

激しいトレーニングには意味がない。

好きな時に来て、好きなだけ滑り、好きな時に帰る。

チームよりも自分のために滑る。

成功よりも挑戦を称える。

苦しみよりも楽しさ重視。

学校で習う体育や部活が原因で、運動やスポーツが嫌いになった人でも、スケボーには、ハマったりするパターンが多いです。それは、スケボーが個人主義で楽しさ重視だからだと思います。体育や部活って、全体主義で勝利重視です。

スケボーに目的や努力なんていらなくて、ただただ楽しむことが上達のコツだし、上達すらも、してもしなくても良いんです。

もしも、「毎日スケボーしたい!」と感じないなら、無理せず他の趣味を見つけても良いと思うし。

この「更生」コントが笑いになっているうちは、まだまだってことだと思います。「何普通のことやってんの?」っていう社会になったら最高ですよね。

今日は以上です!

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