スケボーに必要な体幹の話

スケボーに必要な体幹の話

どうも!稲垣です。

スケボーを始めて練習すると嫌でも目にしたり、聞いたりする言葉が、

体幹

だと思います。

僕が小さい頃や、若い頃には、体幹なんて言葉はなかったです。言葉自体はあったのかもしれないけど。スケボーに限らず、いつからか、スポーツ全般で、体幹の必要性が語られるようになりました。

僕は、ヨガを始めた10年くらい前から、体幹を気にするようになったんですけど、最近まで、「これが体幹か!」と気づいたり、理解したりはできませんでした。今でも、完璧にこれだ!っていうのは分からないし、誰かに教えられるような達人でもないです。

ですが、スケボー、ヨガ、その他トレーニングを通じて、分かったことは、

  • 体幹は、体を固めることではない。
  • 体幹が使えるようになると、体の力が抜けて、自由に動かせる。

ということです。

これは、ツイッターでもリツイートした、為末さんのツイートを見て、「やっぱり合ってた!」と確信しました。

為末さんは、男子元陸上競技選手で、400mハードル日本記録保持者というスゴイ人。

世界と戦うためにトレーニングを続けていた人が、言っていることなので、かなり信憑性あるし、ツイートの最後の

素人がスキーをやって全身筋肉痛になるのはそういうこと

というのは、スケボーでも同じですよね。

上級者って、フワフワ、ゆらゆらと力を抜いて滑ってるけど、初心者や下手な人になるほど、ガチガチの動きで、すぐに疲れる。

この違いは、体幹を使えているかどうかっていうのが大きいです。

そんで、体幹って聞くと、多くの人が、固めることだと勘違いしています。

体がブレないようにガチッと固めれば、安定してトリックが決まると、そんな風に思ってしまうんですが、これは間違い。

むしろ、グニャグニャ、フラフラして、いつでも動ける状態にしておくことが大切で、体は、グニャグニャ、フラフラでいつでもどんな風にも動けるけど、体幹で地面をしっかりと踏めているというのが大事。

固めてしまうと、ちょっとバランスを失っただけで、すぐに転んでしまいます。バランスを瞬時に、先読みして補正できるくらい、体の力が抜けているのが理想の状態。

たまに、プロスケーターが、ガチッと固まってマニュアルしている映像があるんですけど、あれは、バランスの崩れを後から補正したり、固いから安定しているのではなくて、バランスの崩れを先読みして、実際に崩れが起こる前に補正しているから、一見、固まって見える。だけど、実は、体の中では、小さな補正を繰り返している状態です。これは、体を固めてしまうとできない動きです。力が抜けていて、自由に動けるリラックスした状態でこそ起きる安定です。

僕は、スケボーの上達のためには、力を抜くというアプローチが大切だと思ってます。

特に、オーリーの練習を何百回もやっているのにできない場合。前よりも、力を抜いてやるという意識を繰り返していくことが大切です。

何百回も練習しているのにできないと、どうしても力で解決しようとしてしまいます。強くテールを弾いたり、強く前足をすりあげたり、強く上半身を伸ばしてみたり。

力を足していくアプローチでできるようになるなら、キッズスケーターよりも、大人の方が断然上手くないとおかしい。だけど、大人より上手いキッズは、山ほどいます。

人間は、赤ん坊の頃や子供の頃は、筋肉がないので、軸やバランスで体を動かします。筋肉に頼らない動きができるので、体がめちゃくちゃ柔らかい。

だけど、僕たち大人は、筋肉で解決する動きになってしまっているので、力を入れることで、オーリーもできると勘違いしています。

スケボーには、力はいりません。練習の意識としては、いかに力を抜いて、最小限の力でやるか、というアプローチが必須です。

でも、ただただ脱力するという方法でトリックをやると、何もできなかったり、軸や芯がない動きになって、力を入れるよりも上手くいかない。

そこで、必要なのが、体幹ということなんですね。

体幹で、しっかりとデッキを通して地面を踏むことができていれば、手足は、力が抜けて早く動かせます。

オーリーは、一瞬のトリックなので、足を早く動かせるというのは、大きなメリットですね。

手足が自由なので、例え転んでも、受け身を取りやすく、ケガをしにくいというメリットもあります。

体幹は、外から確認したり、筋肉のように持ち上げる重さで強さを測ったりできないので、向上を感じにくく、すごく難しいトレーニングだと思います。

だけど、上手に使えるようになると、スケボーには、めちゃくちゃ役立つ機能です。

僕の場合は、ヨガと4スタンスっていうのを組み合わせて体幹のトレーニングしています。

筋トレは、膝のケガのリハビリに少し取り入れている程度で、全くと言っていいほどやってないです。

↓僕は、この本やDVDを参考にしました!

強いということよりも、動きやすいとか早く動かせるというほうが、スケボーには有利だと、実感しています。

ケガに気をつけて、トライとトレーニングを楽しんでくださいねー。

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