どうも!稲垣です。
スケボーを始めて練習すると嫌でも目にしたり、聞いたりする言葉が、
体幹
だと思います。
僕が小さい頃や、若い頃には、体幹なんて言葉はなかったです。言葉自体はあったのかもしれないけど。スケボーに限らず、いつからか、スポーツ全般で、体幹の必要性が語られるようになりました。
僕は、ヨガを始めた10年くらい前から、体幹を気にするようになったんですけど、最近まで、「これが体幹か!」と気づいたり、理解したりはできませんでした。今でも、完璧にこれだ!っていうのは分からないし、誰かに教えられるような達人でもないです。
ですが、スケボー、ヨガ、その他トレーニングを通じて、分かったことは、
ということです。
これは、ツイッターでもリツイートした、為末さんのツイートを見て、「やっぱり合ってた!」と確信しました。
最近気づいたスケボーのコツって、多分、このことだ。 https://t.co/rbPrSGN4st
— Hi5 Skateboarding (@Hi5Skate) January 15, 2019
為末さんは、男子元陸上競技選手で、400mハードル日本記録保持者というスゴイ人。
世界と戦うためにトレーニングを続けていた人が、言っていることなので、かなり信憑性あるし、ツイートの最後の
素人がスキーをやって全身筋肉痛になるのはそういうこと
というのは、スケボーでも同じですよね。
上級者って、フワフワ、ゆらゆらと力を抜いて滑ってるけど、初心者や下手な人になるほど、ガチガチの動きで、すぐに疲れる。
この違いは、体幹を使えているかどうかっていうのが大きいです。
そんで、体幹って聞くと、多くの人が、固めることだと勘違いしています。
体がブレないようにガチッと固めれば、安定してトリックが決まると、そんな風に思ってしまうんですが、これは間違い。
むしろ、グニャグニャ、フラフラして、いつでも動ける状態にしておくことが大切で、体は、グニャグニャ、フラフラでいつでもどんな風にも動けるけど、体幹で地面をしっかりと踏めているというのが大事。
固めてしまうと、ちょっとバランスを失っただけで、すぐに転んでしまいます。バランスを瞬時に、先読みして補正できるくらい、体の力が抜けているのが理想の状態。
たまに、プロスケーターが、ガチッと固まってマニュアルしている映像があるんですけど、あれは、バランスの崩れを後から補正したり、固いから安定しているのではなくて、バランスの崩れを先読みして、実際に崩れが起こる前に補正しているから、一見、固まって見える。だけど、実は、体の中では、小さな補正を繰り返している状態です。これは、体を固めてしまうとできない動きです。力が抜けていて、自由に動けるリラックスした状態でこそ起きる安定です。
僕は、スケボーの上達のためには、力を抜くというアプローチが大切だと思ってます。
特に、オーリーの練習を何百回もやっているのにできない場合。前よりも、力を抜いてやるという意識を繰り返していくことが大切です。
何百回も練習しているのにできないと、どうしても力で解決しようとしてしまいます。強くテールを弾いたり、強く前足をすりあげたり、強く上半身を伸ばしてみたり。
力を足していくアプローチでできるようになるなら、キッズスケーターよりも、大人の方が断然上手くないとおかしい。だけど、大人より上手いキッズは、山ほどいます。
人間は、赤ん坊の頃や子供の頃は、筋肉がないので、軸やバランスで体を動かします。筋肉に頼らない動きができるので、体がめちゃくちゃ柔らかい。
だけど、僕たち大人は、筋肉で解決する動きになってしまっているので、力を入れることで、オーリーもできると勘違いしています。
スケボーには、力はいりません。練習の意識としては、いかに力を抜いて、最小限の力でやるか、というアプローチが必須です。
でも、ただただ脱力するという方法でトリックをやると、何もできなかったり、軸や芯がない動きになって、力を入れるよりも上手くいかない。
そこで、必要なのが、体幹ということなんですね。
体幹で、しっかりとデッキを通して地面を踏むことができていれば、手足は、力が抜けて早く動かせます。
オーリーは、一瞬のトリックなので、足を早く動かせるというのは、大きなメリットですね。
手足が自由なので、例え転んでも、受け身を取りやすく、ケガをしにくいというメリットもあります。
体幹は、外から確認したり、筋肉のように持ち上げる重さで強さを測ったりできないので、向上を感じにくく、すごく難しいトレーニングだと思います。
だけど、上手に使えるようになると、スケボーには、めちゃくちゃ役立つ機能です。
僕の場合は、ヨガと4スタンスっていうのを組み合わせて体幹のトレーニングしています。
筋トレは、膝のケガのリハビリに少し取り入れている程度で、全くと言っていいほどやってないです。
↓僕は、この本やDVDを参考にしました!
強いということよりも、動きやすいとか早く動かせるというほうが、スケボーには有利だと、実感しています。
ケガに気をつけて、トライとトレーニングを楽しんでくださいねー。