どうも!稲垣です。
僕は、スケボーショップをやっているということで、これまでに、たくさんのスケボー初心者に出会ってきました。
その経験で長年感じているのは、
ほとんどの人は、スケボーをやめてしまう
ということです。
まぁ、スケボーに限らず、ほとんどのことで言えることだとは思うんですが、多くの人は、始めたことをやめてしまいます。
逆に続ける人は、どんなことがあっても続けるので、才能があるとかないとか、環境が良いとか悪いとかよりも、とにかく続けていけば、なにか良いことがあると思ってます。
そんで、どうして、ほとんどの人は、スケボーをやめてしまうのかなぁと、その理由を考えてみると、↓これだと思うんです。
上手くならない
あっという間に上手くなってスケボーが面白くなくなるみたいな天才型もたまにいるんですけど、ほとんどの人は、上達を感じられないからやめていくんですよね。
スケボーのトリック、特にオーリーが、やればやるだけ、必ず上達していくのなら、今頃、僕は、高さ1メートルくらい軽々飛べていて良いはずだし、みんなハンドレールを攻めることができてしまいます。
だけど、そうはいかない。どれだけ練習しても、昨日と全然変わらない。むしろ下手になってない?って感じるときまであります。
普通のスポーツなら、それなりに上達を感じていくと思うんですよ。僕は、サッカー、野球、柔道、バスケットボールと色んなスポーツをやってきたのですが、毎日の積み重ねを感じることができました。昨日より今日、上達したな、と感じられる。(ある程度のレベルまでいくと壁はありますが)
でも、スケボーに関しては、積み重ねを感じることができないんです。全然上手くならない日々を過ごしている中で、いきなりピコーン!とレベルアップする感じです。昨日まで全くできなかったのに、なんで?と不思議に感じたことが多いです。
スケボーは、積み重ねじゃなくて、いきなりレベルアップするものなんだなぁ、と考えていると、これって、ドラゴンクエストっていうゲームのレベルアップと同じだなと気づいたんです。
ドラゴンクエストは、主人公が敵を倒すたびに経験値が加算されて、ある数値に達するとテレレテッテレーという音と共にレベルアップ。新しい呪文を覚えたり、技を覚えたりします。
レベル1の主人公が、レベルに2になるために、50の経験値が必要だとしたら、経験値が49までは、レベル1ということです。これを現実世界で考えたら、おかしなことだと思うんですよね。経験値1と経験値49なら、絶対に経験値49のほうが強いと思うので。
だけど、ドラゴンクエストは、ある程度のゲームの難しさを保っておくためにこういうルールにしていると思われます。
スケボーの上達もこれと同じだと思ってください。オーリーの練習を続けていても、毎日1cmずつ高くなっていくわけではなくて、ある時、突然できるようになります。なんでなのか分からないけど、そういうものなんです。
スケボーを手に入れて、毎日コツコツ練習を続けていけば、必ず上達する!と信じて練習をスタートすると思うんですけど、ハッキリ言って、なんもできません。できなさすぎて凹みます。そんなわけない!と頑張るのですが、それでもできないです。明日も頑張ろう!と練習しますが、やっぱりできないです。
信じたことを裏切られるし、努力が成果につながらない日々を過ごすことで、やる気も落ちていき、スケボーをやめていくという感じです。
なので、これからスケボーを始めるスケーターに言っておきたいのは、
スケボーのトリックは、積み重ねで上達しない
ということです。なんにもできないけどスケボーに乗って練習し続けることで、経験値は確実に加算されています。ある経験値に達すると、いきなりできるようになります。
すでにスケボーを始めていて、オーリーができなくて、やる気が落ちているスケーターは、もう少し続けてみてください。上達を感じられなくても、必ず経験値が加算されています。もしかしたら、今日がレベルアップの日かもしれません。
あと、やる気が出ないときに、とても良いやり方があります。それは、やればやるだけ上手くなるトリックを練習することです。
オーリーというトリックは、できるようになるまでは、全くできないトリックなんですが、やればやるだけ上達を感じられるトリックもあります。それは、プッシュとマニュアルとターンです。
オーリーができずにスケボーをやめてしまう人のほとんどは、プッシュ、マニュアル、ターンを軽く見すぎです。これらを練習することで、オーリーの練習だけでは得られない経験値が加算されて、実は、オーリーのマスターがグッと近づきます。
特に、マニュアルは、やればやるほどコツをつかみやすいトリックだし、スケボーで最も重要な体幹を使う練習にもなります。テールとノーズの両方を練習していきましょー。
最後にまとめます!
という感じです。
スケボーは、難しいけど、こんなに楽しいものは他にありません。
かといって、あんまり真面目にやりすぎると、なんだかおかしなことになってしまいます。
スケボーは、板に車輪を付けたものに乗るという遊びです。遊びなんです。ダラダラとやって良いので、できれば、長く楽しんでいってください。最初のレベルアップの音が脳内に響けば、スケボーが病みつきになっているはずです。
スケボーにハマると、自分の感覚が研ぎ澄まされている瞬間を感じるようになります。僕のお店Hi5(ハイファイブ)には、スケーターの五感を上げるという意味を込めています。ただいま、オリジナルTシャツの予約を受付中です。完全予約生産なので、ぜひこの機会に!