どーも!稲垣です。
「スケボーショップは、入りづらい」
という言葉を、これまで何度も聞いてきたし、自分でも言ってきた。
入りづらいというのは、商売的には、とてもしんどいことだけど、入りづらさが、まったくないっていうのでは、あっという間に消費されて終わってしまう。
スケートボードは、消費されるよりも、入りづらさを選んできたけど、少しずつ色んな人に楽しさが伝わっていて、良い感じだなと思う。
うちのお店は、今年で10年。最初の6年間は、オンラインショップだけで運営していたので、富山のお店は、4年です。
富山でお店をやる時に、どんな形でやっていこうかなと、色々考えた。
実力的にも、資金的にも、大きいお店を経営していくのは無理だから、地元の小さいスケートショップしかできないというのは決まっている。
SupremeやFTCみたいな、スケートボードだけを貫いているショップはカッコいいよな。
地元のイケてるスケーターが集まっているお店が良いよな。
と考えているうちに、とても大切なことに気がついた。
「めちゃくちゃ時間がかかる話だな・・・・」と。
うちでスケボーを買ってくれた人をサポートして、彼らが上達した結果でしか、お店の存在意義を示すことはできないからだ。少なくとも10年はかかる。
すでに上手いスケーターに声をかけて、サポートと引き換えにお店に来てもらい、イメージを作っていくということを考えたりもしたけど、ショートカットしているようで、違うような気がした。
最初から上手い人たちを、あの手この手で集めたショップよりも、10年後に、「みんな最初は下手くそだったよなー」と思い返すことができるショップがいいなと思った。
そんな風に思って4年がたった。
まだまだみんな下手くそだ。
スケボーは、たった4年じゃ上手くなれないし、
スケートショップも、たった4年じゃ存在意義を果たせないということが分かった。
4年もたったかーと思ったけど、まだま始まったばっかりだった。
去年のスケボーブームで少しだけ儲かったけど、全部、スケートパーク作りの資金に使った。
滑る場所を提供することが、この4年間通い続けてくれたスケーターたちへの恩返しだと思ったからだ。
「あのお金が今残っていれば」と思う日も、たまにある。1年で365日くらい。
なかなか上手くならないスケーターたちを見ながら、竹刀を振り回して指導したいと思う日もある。1年で366日くらい。
でもまぁいいのだ。みんな楽しそうだ。
スケボーは、実力主義だから、始めたばっかりの初心者や下手の横好きにとっては、少しツラいときもある。
もしも、あなたが「絶対にあいつらよりも上手くなる」と思いながら、1人で練習しているなら、うちへ来い。一緒に滑ろう。という気持ちで、今日もお店を開けるぞ。
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