どーも!イナケンです。
こないだTwitterで、こんな記事を見つけました。
旅館街だけでなく出版業界もそうなんだけど、いかがわしく乱雑なすそ野の上にきれいな上澄みの山頂が乗っかってる。上澄みだけにしようとすると全体が衰退するってこと多い。/『いかがわしい店』を潰したら街ごとダメになっていった温泉街の話 https://t.co/ihHT3rDKdS pic.twitter.com/mFbypoj8Mq
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) November 19, 2021
旅館街からストリップ小屋のような、いわゆる「いかがわしい」お店をなくしてイメージアップをしようとした結果、いかがわしくないお店にもお客さんが来なくなって、旅館街ごと廃れていってしまったという話。
ツイート主の佐々木俊尚さんは、出版界も同じだとツイートされてますが、スケボーも同じじゃないかな。
オリンピック競技になったことで、
「スケーターも努力してるんだな」
「観戦する楽しみもあるんだな。」
「スケーターの価値観、実は爽やか」
「練習できるように公共パークを増やそう」
という声や意見を聞いたり、目にしたりすることが多くなって良いことだなと思うけど、「いかがわしさ」をなくす必要はないと思う。
酒、タバコ、タトゥーみたいなところがスケボーのいかがわしさとして思い浮かぶけど、ストリートスケートが、最たるものかなと思う。(本当は、いかがわしいとはちょっと違うけど、旅館街の話の流れでいかがわしいと表現してるよ)
「酒を飲みながらストリートスケートをする」なんて、スケートボードのカルチャーを知らない人からすると、かなりヤバい人だと思う。
だけど、そんなヤバい人たちが、スケボーのトリックを磨き、カルチャーを作り上げてきた。
と言うと、「いやいや、これからは、競技者が新しいトリックを作り、面白いゲームにしていくよ」という意見も出てくると思うけど、そのトリックやゲームは、おそらく、スケーターの興味をなくすものだと思う。
興味をなくしても、ストリートスケートのカルチャーが残っていればいいけど、もしも、行き場所がなかったら、さっきの旅館街のようになってしまうのではないか。
少し悲観的だけど、僕たちが思い浮かべるようなストリートスケートは、今後なくなっていくと思う。
特に日本に、アメリカのようなストリートスケートカルチャーが根付くのは、不可能だと思っている。
だけど、ストリートスケートカルチャーの「精神」は、引き継いでいける。
ストリートスケートのカルチャーってなんだ?っていうのは、人それぞれだけど、僕が残していきたいと思っているのは、DIY精神と独立精神だ。
スケートボードは、DIYと独立の精神で磨かれてきた文化だと思う。
与えられることを嫌い、認められようとも思わず、純粋にスケボーによる快楽を追求してきたのがスケーターだ。
陸でもサーフィンしたいというサーファーのイカれた情熱が、今もスケーターの背中を押している。
サーファーのイカれた情熱を知るなら、↓この映画だよー。