オーリーに必要なのは、強さよりも正確さ。

オーリーに必要なのは、強さよりも正確さ。

どうも!稲垣です。

最近、「オーリーのコツを教えてください」っていう相談が現実でもネット上でも多いです。

僕自身が、オーリーの達人ではないし、一言で伝えることができるものでもないので、伝え方に困ることが多いです。

だいたいの場合は、オーリーにトライできる準備ができていないスケーターが多いので、まずは、プッシュ、マニュアル、ターン、カービング、ショービットをマスターしましょうってアドバイスします。

この基礎の部分は、何年、何十年かけて体に染み付いていくものなので、たまに、自分の滑りを上手い人と比べてみるといいのかなと思います。すると、「自分、全然スケボーに乗れてないわ」と冷静になれます。

上手い人のプッシュやターンって、マジですごいです。カッコいいです。オーリーも良いけど、スケボーに乗っているときの佇まいがカッコいいスケーターを目指したいです。

そんで、今日は、オーリーについてのヒントというか、考え方について書こうかなと思います。

こないだのブログで、オーリーは、高さにこだわらなくて良いって書きました。

https://hi5sk8.net/high-ollie/

オーリーって、低くても楽しいんです。高さを計測したいのは、自分がオーリーできているっていう実感がないから。

飛んだっていう事実を確認しないとオーリーができているかどうか分からない場合、オーリーは、できていないです。

オーリーは、できた瞬間「これだ!」って分かります。めっちゃ気持ちいいです。

しかも、高いオーリーも低いオーリーも、気持ち良さは変わりません。高いオーリーができたら達成感がプラスされる程度で、オーリーの動作がちゃんとできたら、低くても気持ち良いし、楽しいです。

ここ1年くらい、低いオーリーをマスターしようぜーって、お店に来るスケーターには、言ってるんですが、こないだ、世界のトッププロが、こんな風に言ってました。

元記事は、こちら→ https://www.vhsmag.com/voice-of-freedom/ishod-wair-jp/

強いポップよりも、確実なポップ。(スイッチスタンスの話だけど、多分、レギュラースタンスでもこの考え方だと思います。)

テールを強く弾けた方が、オーリーは高くなります。ただ、力が入る分、ブレが大きくなるし、ミスが増えます。

ボールを投げた時に分かるんですけど、力いっぱい投げると、コントロールが悪くなります。

力が入ると、人間の体は、コントロールしにくくなるんです。

スケボー初心者が求めるオーリーのコツっていうのを一言で表すと、「力を抜いてオーリーできるようにすること」なんです。

オーリーが上手くいかない人のほとんどは、力で解決しようとしています。

何度もトライしているのに上手くいかない時は、さっきよりも力を抜くという意識でやってみると良いのかなと思います。

どうしても力が抜けないのは、基礎的な部分ができていないからです。そういうときは、プッシュやマニュアルを沢山練習しましょう。遠回りに感じるけど、そっちのほうが近道になります。

インタビューで「強いポップよりも、確実なポップ。」と話していたのは、REALのIshod Wair(イショッド・ウェアー)というスケーターです。

僕は、彼の省エネの滑りが大好きで、よくチェックしています。特に、↓このスケートゲームの様子。黒人の方が、イショッド・ウェアーです。

https://youtu.be/-5PCBOhNvEc

対戦相手のTj Rogersと比べると、イショッド・ウェアーの力の抜け具合が際立ちますね。1分36秒くらいの、スイッチヒールフリップなんて、最高です。

スケボーを始めたばかりのときって、高いオーリーができないとダメっていう固定観念があると思います。僕も若い時は、そうでした。

でも、高いオーリーさえできれば、全てが解決するというのは、間違いです。

スケボーには、高さよりも、確実さが大切です。

高いものを飛び越える競技で優勝したいというわけでもないなら、低くても確実なオーリーを目指してトライしていきましょー。

今日は以上です!

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