スケボービデオの名コンビパート

どうも!稲垣です。

コンビパートって知ってます?

スケートボードのビデオって、大体が一人のスケーターのトリックをまとめたフルパートっていうのが、いくつか集まってできています。

一人じゃなくて、2人のスケーターのトリックをまとめたパートをコンビパートって言います。

もっと大勢のスケーターの映像をまとめたパートをモンタージュパートとかカオスパートって言ったりしますが、今日は、コンビパートの話。

僕は、個人的にコンビパートがすごく好きです。好きな理由のひとつは、スケーター2人の関係性を知るきっかけになったりするから。

例えば、↓このコンビパート。

ジョシュ・キャリスとスティービー・ウィリアムスのコンビパート。

今までリリースされたビデオを再編集したコンビパートだけど、この2人の関係性を知っている人ならたまらないパートに仕上がってます。

黒人のほうがスティービーで、白人のほうがジョシュ。

フィラデルフィアで出会った2人は、スケボーで才能を開花させるんだけど、ジョシュが西海岸に行っている間に、スティービーは、酒に溺れてドロップアウト。

久々にフィラデルフィアに帰ったジョシュは、完全にダメになったスティービーをもう一度スケートにカムバックさせて、その後、スティービーは、DGKというブランドのボスになり成功を手にします。

ジョシュは、エイリアンワークショップのトッププロとして滑っていくんだけど、ブランドのゴタゴタに巻き込まれて所属するチームを失ってしまう。

そんな時に、今度は、スティービーがジョシュを自分のチームに招き入れて、フィラデルフィアの悪ガキだった2人は、ようやく同じチームで滑るという夢が叶う。

このコンビパートには、こういうストーリーがあるって知っていると、胸熱なんです。

次に、↓このコンビパート。

GIRLの社長リック・ハワードと副社長マイク・キャロルによるコンビパート。

スケートボードカンパニーの経営者2人がコンビパートを残すという歴史に残るコンビパートですね。

このパートからは、GIRLは、ただのカンパニーじゃないぞっていう気合を感じます。

今では、スケーターが独立してカンパニーを立ち上げるという動きは普通だけど、それを25年以上前にやっていて、しかも、いまだに2人ともプロスケーターで滑り続けているって、すごいっす。

次は、日本人スケーター2人のコンビパート。

METROPIAっていうブランドが10年以上前にリリースしたビデオの中のパートです。

田口悟と西平守安のコンビパート。

この2人のスケーターの背景を、僕が個人的に知っていることは何もないんですけど、このコンビパート大好きです。

編集を見ていると、明らかに製作者が、お互いを刺激しあって作ったんじゃないかなぁと思わせる感じがします。

「あっちがあのトリックを決めたんだったら、自分はこれを決めるわ」みたいな雰囲気がしています。完全に僕の思い込みかもしれないけど。

例えそうじゃなかったとしても、できあがった映像を見た2人のスケーターは、良い意味でお互いを意識したんじゃないかなぁと、そんな風に思ってしまう名コンビパートだと思います。

あと、僕の地元富山県のスポットもちらほら出てきて思い入れがあります。

 

コンビパートは、フルパートよりも、見る側が感じたり、考えたり、深読みすることが多くなると思うんですよね。

なので、作る側は、大変だと思うんですよね。間違った解釈されたら嫌だし、どうせコンビパートを作るなら、ソロパートとは違った意味合いにしたくなるだろうし。

最近、TRANSWORLDからリリースされた新作DVD DUETSは、すべてのパートがコンビパートという異色の作品でした。よかったらチェックしてみてくださいね。DUETSの商品ページへ>>

 

 

 


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