初心者スケーターと上級者のオーリーの最大の違いを知って、オーリーを改善しよう!

初心者スケーターと上級者のオーリーの最大の違いを知って、オーリーを改善しよう!

どうも!稲垣です。

お店で色んなスケーターのオーリーを見てきて分かったことがあります。

それは、ほとんどのスケボー初心者がオーリーについて、大きな勘違いをしているということです。

ていうか、僕も、20年近く勘違いしていました。なので、この勘違いを自分で気づいて直すのは、かなり難しいです。僕の周りで長年スケボーをやっているのにオーリーが安定しない人のほとんどは、この勘違いをしています。

僕は、この勘違いに気づいてから自分のオーリーを改善したら、今までより高さは低くなったけど、気持ち良いオーリーができるようになったし、安定性も増しました。

僕は何を勘違いしていたかというと、

テールを弾いた後、デッキを急角度にしたほうが高さが出るという勘違い。

この勘違いを図で表すと↓こういうことです。

初心者がやってしまっているスケボーのオーリーの勘違い

テールを強く弾いて、ノーズを高い位置にしたほうがオーリーが高くなると思い込んで、ひたすらノーズを高く!ノーズを高く!っていう練習をしていないですか?

もしも、この意識でオーリーの練習をしているなら、おそらく一生オーリーはできないかもしれません。

前にブログでもお伝えしたんですが、オーリーは、テールを弾いた時の力を上昇力に変化させるトリックです。

↓まずはテールを地面に叩きつける。

↓するとデッキは、進行方向と逆の方へ回転を始める。

↓回転を前足で止めると・・・

↓回転する力は、スケボーのテールを持ち上げる力に変化する。

これがオーリーの力の変化です。

オーリーの動作は、どれも大切なことなんですけど、一番ミソの部分であり、一番難しいのが、前足の動かし方だと思います。

テールをキレイに弾くだけでも、スケボーはフワッと浮き上がるんですが、前足を正しく動かさないと、テールが持ち上がってきません。

とにかくスケボーを急角度に!ノーズを高く!っていう意識でオーリーをすると、何がダメかというと、テールが上がらないんですね。

ノーズを高く!って意識で、テールを強く弾いて、思いっきり飛び上がれば、↓こういうオーリーはできます。

初心者がやってしまっているスケボーのオーリーの勘違い

一応、スケボーは地面を離れて浮いています。でも、地面と平行になっていないですね。

もしも、ノーズをここまで高くするオーリーを完成させようとしたら、↓こうならないといけません。

初心者がやってしまっているスケボーのオーリーの勘違い

どちゃくそ高いオーリーです。

相当の上級者、プロ、高さ自慢のスケーターがやるようなオーリーなので、初心者の時にこの高さはできないですね。

オーリーっていうのは、単にスケボーを地面から浮かせるっていうトリックではなくて、ノーズの高さにテールが追いつく動きが必要です。

↓このオーリーを見てみてください。(1分22秒あたりから)

https://youtu.be/ap-USlXDvqw?t=1m22s

ノーズを先に持ち上げて、その高さにテールが追いついているのが分かると思います。

テールを持ち上げるためには、正しい前足の動きが必要で、ほとんどの初心者は、前足を正しく動かせないので、スケボーが斜めのまま飛んでしまっているんですね。

僕が、お店に来るスケーターにいつもしているアドバイスが、

一番低いオーリーを完璧にマスターしよう

ということです。

一番低いオーリーっていうのは、スケボーのテールが地面に当たった時のノーズの高さまで、テールを持ち上げているオーリー。

一番低いけど、完璧なオーリー

一番低いオーリーは、デッキやトラックやウィールで多少の違いはあると思うんですが、20〜30cmくらいの高さのオーリーになると思います。

スケボーが斜めのままのテールが持ち上がっていないオーリーでも、高さ30cmくらいの物を飛び越えたりできると思いますが、一番低いけど、完璧なオーリーに比べて、見た目も安定感も全く違います。

上手いスケーターのオーリーと初心者スケーターのオーリーの最大の違いは、テールが持ち上がっているかいないか。これに尽きます。

あなたのオーリーの時のスケボーの角度はどうなっていますか?

テールが地面に当たった時以上の急角度になっていないですか?

これからオーリーの練習をするときは、↓この2つを意識してやってみてください。

  1. スケボーが、テールが地面に当たった時以上の急角度になっていないか?
  2. 前足の動きはスムーズにできているか?

1回目からできるほど簡単な動きではないですが、意識して繰り返すことで、必ずあなたのオーリーが改善します。あきらめずにトライしてみてくださいね。

テールが上がらないオーリーの何が悪いかというと、それなりに物を飛び越えたり、トリックができるようになってしまうことなんです。

僕は、テールが上がらないオーリーを20年も続けてきて、多少のトリックはできるようになったけど、好調と不調の波が大きかったり、あるレベルより上のトリックになると、全くできないという壁にぶつかったりしました。

お店にやってくるスケーターで「オーリーはできるようになった」というスケーターも、実際にオーリーをやってもらうと、テールが上がっていない急角度のオーリーをしていることがほとんどです。

テールが上がっていない急角度オーリーには、自覚症状が出にくいという怖い特徴があります。たまに、自分のオーリーを撮影して、テールがキレイに持ち上がっているかをチェックするのも良いと思います。

オーリーは、ストリートスケートの土台になる大切なトリックです。なるべく早い段階で、正しいオーリーをマスターしておきたいですね。

今日は以上です!

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