オーリーの高さにこだわるのは、後からで良いと思うのだ。

オーリーの高さにこだわるのは、後からで良いと思うのだ。

どうも!稲垣です。

「どうしてほとんどの人は、スケボーをやめてしまうのか?」

僕の最近の一番の関心事です。

なんで、そんなに関心があるかというと、スケボーを続けてくれないと僕のようなスケボーショップの経営者は、飯を食っていくことができないのです。

インターネットでスケボーを探すと、「初心者用!」とか「完成品!」とかって感じで、沢山のスケボーが見つかって、誰でも手軽にスケボーを購入できる時代になりました。

僕が若いときは、スケーターがたむろしているショップに乗り込んで行かなくてはいけないという感じだったので、今のほうが良い時代になったなぁと思います。

だけど、続ける人が少ないなぁと感じています。

僕のオンラインストアでも、購入直後は、色々質問してくれたり、近況報告をしてくれるスケーターが、段々とメッセージが少なくなり、最終的には、スケボーをやめてしまっているというパターンがあります。

それじゃあ他の遊びやスポーツだとみんな長く続けるかっていうと、そんなこともなくて、環境が整っていたり、すでに競技人口が多いものは続けやすいってだけだったりするとは思っているんですけど、

それでも、やっぱり、もっと長く、もっと深くスケボーを続けて欲しいです。商売的にも思うし、一人のスケーターとしても思っています。

そのためにはどうしたら良いのかなーと、色々考えて、このブログで発信しているんですけど、今日は、

スケボーの楽しさは、掛け算で導き出される

という説を伝えようかなと思います。

楽しさを足し算にするとしんどいけど、掛け算にすると、あなたらしい楽しみ方が簡単に見つかるんです。

詳しくは、あとで書きますが、3つの要素を掛け合わせることで、スケボーを深く楽しむことができるようになります。

そんで、3つの要素の一つに「高さ」があります。

トリックの高さ。あなたも気になってますよね。

スケボーを始めて半年から1年くらいで、多くの人がハマってしまうことが、

オーリーの高さこそすべて

という価値観。

高さっていうのは、ズバリ足し算的考え方ですよね。高けりゃ高いほどすごい。

これは、絶対にやめた方が良いです。

高さは、大切です。高いオーリーは、めちゃくちゃ大切。

だけど、スケボーの楽しさを高さだけで判断するのは、もったいない。

オーリーやトリックの高さって、料理で言えば、量とか辛さだと思うんです。

少ししか食べられないより、沢山食べれたほうが良い。

めちゃくちゃ辛いのを食べられたら、周りから「すげぇ!」って言われる。

そういうときもあるんですけど、量とか辛さって、いき過ぎると、料理の美味しさとか楽しさは置いてけぼりになっちゃいますよね?

トリックの高さだけに価値を置くスケボーも、大食いや激辛料理になってしまう場合があります。

なので、高さは、あくまでも楽しむ時のひとつの要素であって、高さで負けているから、スケボーを楽しめていないということにはならないです。

それじゃあ、僕が考えるスケボーの3要素を発表します!

  1. 高さ
  2. 気持ち良さ(完成度)
  3. スタイル

この3つです。

何点満点でも良いし、上限を決める必要もないんですけど、今回は、分かりやすく、各要素10点満点にしましょう。

  1. 高さ:10点
  2. 気持ち良さ(完成度):10点
  3. スタイル:10点

を全部掛けると、1,000点になります。

2の気持ち良さっていうのは、トリックの完成度と思ってください。高さじゃなくて、キレイにできているか?っていうような意味合いです。

この3つの要素を掛け算にすると、別に高さだけにこだわる必要ないっていうのが分かってきます。

自分は高さあんまりないけど、気持ち良くトリックできてるよーっていう場合は、

  1. 高さ:2点
  2. 気持ち良さ(完成度):8点
  3. スタイル:5点

合計:80点になります。

高さだけ見たら、「2点・・・」ってなっちゃうんですけど、他の得意な要素を磨くことで、80点とれます。

3のスタイルは、個性とかこだわりと考えても良いです。

トリックの時の手の形、プッシュのスピード、攻めるセクション、着ている服、使っているデッキなどなど。ゆずれないこだわりをどれだけ表現できているかっていう部分です。

減点じゃなくて加点で考えて良いので、「俺、スタイルだけで1,000点あるけど!」みたいなのも全然アリです。

ただ、スタイル1,000点でも、他がゼロ点だと、掛け算なので合計もゼロ点になっちゃいます。スタイルだけ満点で他がゼロ点の人をポーザー(格好だけスケーターの人)って呼んだりするので気をつけましょう。

「この考え方なら、別に高さにこだわっていっても良いじゃん」って思いそうなんですけど、

高さと気持ち良さって、反比例することが多いんです。

高さにこだわると、トリックの完成が下がってしまうんですね。どうしても力が入ってしまって、トリックの形が崩れがち。

僕のおすすめの攻略法としては、まずは、気持ち良さ(完成度)を高めていくのが良いと思ってます。

低くても良いから、気持ち良いオーリーを目指す。

同時に、スケボーの情報を沢山仕入れたり、色んなスケーターに出会ったりして、自分らしいスタイルを探してみる。こだわってみる。

この間、トリックの高さは、1点とか2点で良いと思います。

  1. 高さ:1点
  2. 気持ち良さ(完成度):5点
  3. スタイル:5点

合計:25点です。

気持ち良さ(完成度)を5、スタイルを5にしておいてから、高さを出す練習をするのが良いです。

気持ち良さ(完成度)が5点の時点で、かなりスケボーに慣れています。

このレベルなら、高さを1点から2点にするのは、初心者の時よりも、かなり簡単です。

なので、↓こんな感じで、一気に合計点を倍にすることができます。

  1. 高さ:2点
  2. 気持ち良さ(完成度):5点
  3. スタイル:5点

合計:50点!

いきなり高さを攻略するのも自由なんですけど、初心者のときは、トリックの高さにこだわって良いことってあんまりないと思います。

まずは、気持ち良い滑りを目指す。自分らしい滑りを探す。ということをすることで、スケートライフは、一気に楽しくなります。

高さにこだわらず、楽しく、あなたらしくスケボーを続けていってみてくださいねー。

でも、ここで少し気になることがありませんか?

1,000点満点なのに、50点とかの話をしているじゃん。

桁が違うじゃん。

そうなんです。

スケボー界のトップにいる人って、桁が違うんです。

最後に、桁違いのトップスケーターの映像を紹介しておこうと思います。

https://youtu.be/SlcxbZbHTj8
https://youtu.be/USjEm9sBSg0
https://youtu.be/ElSnZIN9xDM
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