スケボーのオーリーに必要なのは、反復練習でも根性でもない。コツだ!

スケボーのオーリーに必要なのは、反復練習でも根性でもない。コツだ!

どうも!稲垣です。

お店やオンラインストアで、スケボーに関する色んな相談を受けるのですが、毎日、必ず最低1回は相談されるのが、

「オーリーができません。どうしたら良いでしょうか?」

「オーリーのどこが悪いのか見てもらって良いですか?」

という相談です。

スケボーを始めたからには、オーリーは絶対にマスターしたいトリックですよね。

だけど、オーリーは、本当に難しいトリックです。

どうして、多くの人がオーリーで挫折してスケボーをやめてしまうのか。

実は、これには答えがあります。それは、

オーリーというトリックは、コツをつかむまで、全くできないから

なんです。

さらっと伝えちゃったんですけど、これ、けっこう怖いことなんですよ。

僕たちが今までにやってきた運動やスポーツって、基本的には、やればやるだけ上達したと思うんですよね。

対戦式のスポーツで、対戦相手に負けたりってことはあっても、自分が頑張って練習すれば、それなりの上達や進歩を感じ取れたと思います。

野球部に3年間所属して、キャッチボールもできないって人はいないはず。

だけど、スケボーの場合、3年間オーリーの練習をしてもできないってことがあるんですよね。

スケボーのオーリーというトリックは、何時間、何週間、何ヶ月、何年と努力と練習を積み重ねても、コツをつかんでいない限り、一生できません。

コツをつかまないままやっている練習は、ほとんどムダなんじゃないか?とさえ思っています。

タネを知らないまま手品の練習ってやらないですよね。

手品には、必ずタネがあって、それを練習するのが、手品の練習。

オーリーも同じで、タネ(コツ)を知らずに練習しても、身につかないんです。

だけど、コツをつかむためには、やっぱり今日もスケボーに乗って練習をしないといけない。

こんなのほとんど苦行と同じです。

なので、多くの人が、オーリーをあきらめてしまう気持ちも分かります。僕もこれまでに何度もあきらめかけてきました。

だけど、僕はここ1年くらいで、オーリーのコツをつかむことができて、低いけど気持ちいいオーリーができるようになったり、調子が悪いときでも、自分で改善点を見つけて修正できるようになりました。

僕は、どうやってオーリーのコツをつかんだのか?今日は、僕がやったことや心がけたことをシェアしようと思います。

ハウツー映像を徹底的に真似る。

あなたもハウツーDVDやYouTubeでオーリーのやり方をチェックしていると思うんですけど、ふんわりとなんとなくの雰囲気で参考にしていたりしないですか?

それだと、どうしても自分流の勝手なやり方でオーリーをしてしまいます。

お店でオーリーのアドバイスをする時、あり得ないスタンスでオーリーをやる人がすごく多いんですね。これは、多分、ハウツーの映像を見ているようで、ちゃんと見ていないのかなと思います。

まずは、前足と後ろ足を置く場所、ヒザの曲げ方、上半身の姿勢など、徹底的に真似てください。

最初は窮屈に感じるんですけど、オーリーという動作は、僕たちがこれまでにやったことがない動作なので、窮屈で当たり前です。

キッチリと型にハマるつもりで、ハウツー映像を真似てください。

常に「力をどうやって抜くか?」と考える。

オーリーが上手くできない時、ほとんどの人は、どうやって力を入れるかという方向性で解決しようとします。

力で解決する方向でいくとオーリーのコツをつかむのは難しいです。

逆に、いかに力を抜いてやれるか?という意識で練習したほうが、コツを見つけやすいです。

オーリーは、ものすごく速く体を動かす必要があるトリックです。

人間の体は、力を入れると動きが遅くなります。速く動こうと思ったら、力を抜く必要があるんですね。

ガチガチに力を入れた手品師なんていないですよね。スケーターも同じです。

力で解決しないで、力は抜く方向で練習していってください。

ある回数、ある期間やってみても進歩がなかったら、そのやり方は間違っていると疑う。

僕は、自分がやりやすいように20年間オーリーをしてきて、それが間違っているやり方だと気づくまでに、20年かかりました。

なので、これは自分のやり方や考え方が明らかに間違っていると思ったので、イチからやり方を変えました。その結果、小さなコツを見つけることができて、そこからオーリーがどんどんよくなりました。

1回や2回、1日や2日では分からないのですが、ある程度の期間(1ヶ月以上)同じやり方で練習しているのに、まったく改善が感じられないなら、そのやり方は、間違っている可能性があります。

そんな時は、ハウツー映像や上級者の滑りを見て、もう一度コツを探しましょう。

コツっていうのは、何度も何度も繰り返して形にしたり鍛え上げていくというよりは、ハッキリとした糸口が見つかったら、そこからパァーっと道が開けていくことだと思うんですね。

なので、コツをつかむために大切なことは、回数を繰り返すことや、長い期間繰り返すことではなくて、沢山の色んなやり方を試すことです。

大切なことなので、もう1回伝えます。

コツをつかむためには、同じことを何度も繰り返すのではなく、沢山の色んなやり方を試す。

時には、滑るのをやめて、イメージしてみることが大切

オーリーは、考えてやっている余裕がない一瞬のトリックです。

なので、動きよりも、イメージが大切。

何度やっても上手くいかないときは、一旦滑るのをやめて、オーリーの全体像をイメージしてみることが大切だったりします。

スケボーは、普通のスポーツや運動の常識が通用しない遊びです。

ガムシャラに根性で頑張るという方向性では上達しないです。

身体的なことよりも、イメージや頭を使う遊びなので、頑張りすぎず、力を抜いて、リラックスすることが大切ですね。

高さよりも、ふんわり感

スケボーを始めたばかりの時は、どうしても高いオーリーに憧れるんですけど、大切なのは、高さよりも正確なオーリー。

低くても、フワッと浮き上がるオーリーができていたら、沢山のストリートトリックを楽しむことができます。

それに、高さを求めると、どうしても力が入ってしまいます。力は、正確なオーリーを遠ざけます。

高さは一旦忘れて、低くてもふんわりと浮き上がるオーリーを目指しましょう。

正しいオーリーができた時は、明らかにそれまでのオーリーとの違いを実感するはずです。

反復練習や根性よりも、コツをつかむことに集中しよう

以上が、僕がオーリーのコツをつかむまでに意識したことです。

オーリーは、ただガムシャラに頑張ってもマスターできるトリックではないです。

間違った方向で練習しても、一生できるようにはならないです。

重要なのは、コツを見つけて、身につけること。

なので、コツをつかんだら、マスターするのは意外と早いです。

コツをつかむためには、力を抜いてリラックスする必要があります。

力を抜いてリラックスするためには、基本のトリックでバランスを養うことが重要。

なので、やっぱり、プッシュ、マニュアル、チクタクといったスケボーの土台となるトリックは、さけて通れないし、これらを先にマスターすることが、オーリーへの近道です。

ケガに気をつけて、トライしていってください。応援しています!

今日は以上です。

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