どうも!稲垣です。
今日も、「最短でオーリーをマスターするために、絶対に知っておきたいこと」の6つの中からお伝えしていきますよー。
最短でオーリーをマスターするために、絶対に知っておきたいことの6つは、↓これです。
- テールを弾いた力がどんな風に変化していくか
- 前足でデッキは持ち上げられない
- テールの引き弾きは、今すぐやめよう
- スタンスはできるだけ広くしよう
- 前足の突き出しは、ヒザから下を使う
- コツやアドバイスを聞いても、できる気がしない時には?
今日は、2つ目の「前足でデッキは持ち上げられない」です。
前回のテールを弾いた力がどんな風に変化していくかを先に読んでおくと、オーリーの時の前足の役目が分かりやすいと思います。
オーリーのやり方っていうのを調べると、必ず、
「前足をすり上げる」
っていうのが出てきます。
これは、僕がスケボーを始めた20年以上前から変わっていません。
実際、動きとしてはすり上げるんですけど、「上げる」っていう言葉がミスリードになってるのかなぁと最近は思っています。
なんかこう、前足とデッキテープの摩擦を利用して持ち上げるイメージになっちゃうんですよね。
ですが、前足でデッキは持ち上げられません。
オーリーは、テールを弾いた力をテコの原理を使って、スケボーを空中に上昇させるトリックです。
↓まずは、テールを地面に叩きつけて回転力を生み出す。


↓回転力を前足を使って・・・

スケボーを上昇させる力に変化させる。

これが、オーリーです。
テールを弾いた時に生まれた力を、いかに失わずに上昇力に変えるかというのがキモなんですね。
なので、前足とデッキテープの摩擦を利用してオーリーの高さを出そうとすると、力は、↓こんな風になってしまいます。

せっかくテールを弾いて生み出した力を、自分の前足で打ち消してしまうわけですね。
なので、できる限り前足は、デッキに触れないほうがオーリーの高さは出しやすいということになります。
「触らなくて良いの?」
と、まじめにオーリーをしている人ほど思うかもしれないんですけど、別に、前足とデッキは触っていなくてもいいと僕は思ってます。
ただ、テールを弾いた時に生まれた回転力は、かなり強いので、離そうとしても、デッキが前足に追いついてくっついてくると思います。
実は、この、前足がデッキから離れるくらい速く動かすっていうのが、オーリーの時のすり上げでは超重要です。
テールを弾いた時に生まれた回転力をデッキの上昇力に利用する時、支点は、前足とデッキが触れているところになります。


この時に、前足が低い場所にあったら、オーリーは低くなっちゃいますよね?

テールを弾く力が同じだとしても、前足の到達地点で、オーリーの高さは変わってしまうということですね。
スケボー初心者ほど、前足の横をデッキにこすりつけて摩擦を利用してオーリーを高くしようとがんばります。
その結果、シューズに穴が空くのも早かったりしませんか?僕は、これまでシューズの消耗がめちゃくちゃ早かったです。
だけど、すり上げで高さを出すのをやめると、シューズの消耗が少なくなりました。
オーリーの時の前足は、僕たちが思っているよりも全然速い動きです。摩擦を利用している暇なんてないです。
なので、飛び上がった直後からは、力を抜いて、速く動かす。
お店に来るスケーターには、
持ち上がってくるデッキに前足が押されるくらい力を抜く
とアドバイスしています。オーリーの時の前足はグニャグニャで柔らかいイメージでやってみると、良い感じに動くと思います。
動きとしてすごく難しいと思うんですけど、抑えておきたいポイントとしては、
- 前足をデッキにこすりつけない!
- 前足は、力を抜いて速く動かす!
- 前足はできる限りデッキのノーズの先端まで!
という感じですね。これが身についてくると、軽くて気持ちいいオーリーになってきますよー。
それじゃあ、次回は、オーリーの力を生み出す超重要な動き「テールの弾き方」についてお伝えします。
僕は、20年も間違ったテールの弾き方をしてきました。もしかしたら、あなたがネットで見つけた情報も間違っているかもしれません。
このテールの弾き方を知っておけば、小さい力でも十分テールを弾くことができるようになります。お楽しみに!
今日は以上です!