どうも!稲垣です。
昨日のブログでお伝えしていた、「最短でオーリーをマスターするために、絶対に知っておきたいこと」の6つ。
今日は、「テールを弾いた力がどんな風に変化していくのか」についてです。
スケボーを始めたばかりの時のオーリーに対するイメージって、もっと簡単というか、
「みんなやってるんだから、なんとかなるもんやろ」
って感じだったりしませんか?
だけど、いざやってみると、
「まったくできる気がしない・・・」
というのがオーリーです。
僕たちって、毎日何気なく生きていて、歩いたり、コップを持ち上げたり、スマホを耳に持っていったりっていうことは簡単にできます。動かそうと思ったものを自由に動かせます。
だけど、オーリーというトリックは、そういうわけにはいかないんですね。なんでかっていうと、1つの動作で完結していないから。
オーリーは、ひとつの動作をきっかけに、スケボーを地面に落とさないようにテコの原理を利用して色んなことをしないといけません。
テコをどんな風に使うのか、力はどんな風に働いているのか。ということを理解しないまま、ネットで見つけたオーリーのやり方で練習しても、マスターするのはかなり難しいし、マスターできたとしても、時間も労力もかかります。
なので、まずは、オーリーの時に起きている力がどんな風に変化していくのかを頭で理解してからトライすれば、効率よく改善していけるのかなぁと思います。
それじゃあ、早速、オーリーの時、テールを弾いた力がどんな風に変化していくのかを見ていきましょう。
まずは、オーリーで飛び上がる前。両足に力を溜めている状態。
後ろ足と前足は、下方向に同じ力で踏ん張っています。
この後の目的は、後ろ足の矢印の力を破線の矢印の力に変えることです。
前足の力がゼロになると、後ろ足の力は、破線の矢印の力に変化するはずです。
前足の力をゼロにすると、デッキは↓こうなりますね。
この時、もしも、デッキの動きをまったく邪魔しなかったら、デッキは、↓こんな風に動くはずです。
テールを弾いた時の力は、デッキを後ろ方向へ回転させる力に変化します。
このままだとオーリーにはならないですね。そこで、デッキのテールが地面に当たった瞬間、前足でデッキに働いている回転を変化させます。
前足がデッキのノーズを捉えています。こうなると、本来は破線の矢印方向に働くはずの回転力が止められます。止められるのですが、前足で下方向に力を打ち消しているわけではないので、破線の矢印は、次に↓こんな風に変化します。
今まで後ろのウィールにあった支点が、前足とデッキが触れている部分に移り、デッキのテールが地面を離れて浮かび上がってきます。これが理想的なオーリーの力の変化です。
重要なのは、支点が移動してテールが上昇した後、ノーズも上昇していることです。
スケボー全体が上昇している状態。これが、スケボーが足の裏にくっついて見える状態です。バスケットボールのドリブルと同じです。
↓オーリーの最高到達点で働いているAとBの力。
このAとBの力は、元々は、どこで生まれたものでしたか?
↓答えは、これ。
テールを弾いた時の力です。
オーリーは、テールを弾いた時に生まれた力を利用したトリックというのが分かるはずです。
このオーリーの動きを理解したうえで考えられる、オーリーの時に一番重要なことは何かというと・・・
続きは、明日のブログでお伝えします。ヒントは、「前足でデッキは持ち上げられない」です。
今日の内容をイメージしながら、オーリーの時に前足はどんな風に動くのが理想なのか、考えてみてくださいね。
今日は以上です!