テールの引き弾きは、今すぐやめよう

テールの引き弾きは、今すぐやめよう

どうも!稲垣です。

今日は、「最短でオーリーをマスターするために、絶対に知っておきたいこと」の6つの中の3つ目、「テールの引き弾きは、今すぐやめよう」をお伝えします!

↓ちなみに、「最短でオーリーをマスターするために、絶対に知っておきたいこと」の6つは、これ。

  1. テールを弾いた力がどんな風に変化していくか
  2. 前足でデッキは持ち上げられない
  3. テールの引き弾きは、今すぐやめよう
  4. スタンスはできるだけ広くしよう
  5. 前足の突き出しは、ヒザから下を使う
  6. コツやアドバイスを聞いても、できる気がしない時には?

前回までのブログを読んでくれたあなたなら、

オーリーは、テールを弾いた時の力を利用する

ということは分かってもらえていると思います。

特に、注意が必要なのは、

前足のすり上げで、オーリーは高くならない

っていうこと。

すり上げの「上げ」っていう言葉が原因で、前足でデッキを持ち上げるイメージになっちゃって、前足をデッキにこすり付けてしまい、逆にデッキの上昇力を打ち消してしまう失敗が多いです。

前足は、デッキにこすり付けない!これ超重要です。

そんで、今日は、オーリーの力を生み出す、テールの弾き方についてお伝えします。

テールの弾き方に関しても、ある誤解があります。それは、

テールを引きながら弾くと、オーリーがしやすい

という誤解。

「テールを進行方向とは、逆方向に引きながら弾くとオーリーがしやすい」っていうアドバイスや情報を耳にしたり、目にしたことないですか?

僕は、スケボーを始めたばかりのころに、このアドバイスを聞いていらい、20年間もテールを引きながら弾いていました。

その結果、テールが上がらないカッコ悪いオーリーを20年間もやり続けてきました。

そして、21年目にようやく気づいたんです。

テールは、真下に弾いた方が、キレイなオーリーができるということに・・・。

 

このことに気づいてからは、オーリーが安定してきたし、テールもフワッと持ち上がるようになりました。スケボーが、足の裏にくっついてくる感覚があって気持ちいいです。

色んなプロスケーターや上級者のオーリーの映像をチェックしたら、やっぱりみんな、テールを真下に弾いています。

それじゃあどうしてテールは引き弾きした方がオーリーがやりやすいという間違った情報が広がったのか?

完全に僕の個人的な感覚と経験からなんですが、理由が2つあると思っています。

1つは、オーリーというトリックが進化したということ。

テールを真下に弾くというのは、もしかしたら、比較的新しいオーリーのコツなのではないかという説です。

僕がスケボーを始めた20年前は、みんな「テールは引き弾き!」と言っていました。それでも、上手い人は上手かったし、高いオーリーをしている人もいました。

だけど、その時代から、スケボーは進化していて、テールの引き弾きでは、表現できないスタイルやトリックが現れ、みんなテールを真下に弾くようになったのではないかと。

実際、昔のオーリーハウツー映像を見ると、プロスケーターでも引き弾きしていたりします。

 

2つめは、テールを引き弾きすると、スケボーのノーズが前足に引っかかりやすいので、とりあえず着地までいけるし、成功っぽく感じてしまって、これが正しいオーリーだと勘違いしちゃう説。

着地までいけてるので、ある程度の高さまでは、力と勢いで飛び越えられたりします。「飛び越えられている=オーリーができている」と錯覚してしまい、ずーっとテールを引き弾きし続ける。だけど、いつかは壁にぶつかり、トリックの幅が広がらなかったり、完成度やメイク率が低い滑りになってしまう。

僕は、完全にこのパターンでした。できている気になっていたり、調子が良い時は、キレイにオーリーできていたりするけど、思うようにトリックができている感覚がないんですね。イチかバチかになっていたんです。

「でも、昔はそれでやっていたんだから、別に引き弾きをやっても良いじゃん」

と思いますか?

確かに、スケボーのトリックって個人の体格や、体の癖が影響するので、引き弾きのほうが合ってるっていう人もいると思います。

だけど、「オーリーは、テールを弾いた時の力を利用する」という原則で考えると、テールの引き弾きだと、すごくムダが多いんです。

↓これは、テールを引き弾きした場合と真下に弾いた場合の力の比較です。赤い線に注目してください。

オーリーのテールの弾き方

引き弾きした場合、線が細く長く伸びていますよね?

同じ力でテールを弾いても、引き弾きした場合、真下に弾いた時に比べると、力が横方向に逃げてしまうんです。

せっかくの力がムダになるし、大きな力が必要な高いオーリーの時に力んでしまうのは、これが原因ですね。

テールがキレイに弾けているかどうかは、テールと地面がぶつかった時のポップ音も判断基準になります。

引き弾きの人は、「パン!」という感じ。真下に弾いている人は、「コン!」という感じです。

オーリーは、テールを弾いた時の力を、できる限り力を失わずにスケボーが上昇する力に変化させるトリックです。

これを大前提とすると、テールを弾く力を、スケボーが横方向に移動する力にも利用してしまう引き弾きは、ムダが多いことが分かりますよね。

 

そして、最後にオーリーの時にすごく役立つ重要なコツをひとつ。

オーリーは、僕たちがイメージしているジャンプとは違うものです。

ジャンプは、足で地面を踏んで、その反動を利用して飛び上がります。

だけど、オーリーでは、地面を踏みません。

↓これはスケボー初心者がやってしまうテールの弾き方。

オーリーの間違ったテールの弾き方

足の裏でデッキのテールを挟みつつ地面を踏んで、ジャンプしています。

これだと、テールを弾くことはできないので、スケボーは浮かんできません。

↓テールを弾く時は、こんな感じにしましょう!

オーリーのテールの 正しい弾き方

かなり意識的にテールを地面に叩きつけます。

踏むのではなく、蹴る(叩きつける)という動きです。

オーリーの時は、地面を踏んでジャンプできないので、高さを出す時は、下半身の引き上げを利用します。

こうやって書き出してみると、オーリーというトリックが、僕たちがこれまでにやってきたスポーツや体の動かし方とは全然違うことに気づきますね。

お店に来る初心者スケーターにいつも言っていることは、

「オーリーは運動じゃない。手品だよ。」

ということです。

筋肉や運動神経で解決するのではなく、理屈とタイミングで解決するという意識が大切ですね。

今日からは、テールの引き弾きをやめて、真下に弾く意識でやってみてください!きっとあなたのオーリーに変化が起きるはずです。

次のブログは、オーリーの時のスタンスの話。

スタンスが狭いほうが、テールは弾きやすいけど・・・。続きをお楽しみに!

今日は以上です!

 

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